|
00/12/30 グラディエーター
《採点》★★★★
《監督》リドリー・スコット(’00)
《出演》ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックス、コニー・ニールセン、オリバー・リード
「驚天動地の偉業、永劫無窮の傑作、これはもはや古典だ」
ローマの名将マキシマスは、実の姉に不穏な好意を抱く堕落した皇位継承者によって、奴隷の身分にまで突き落とされたが、やがて剣闘士となった。闘技場でのみごとな戦いぶりにより、彼はローマに向かうことになる。そして、コロシアムで新皇帝と復讐の対決を果たすのだった。
さすが、リドリー・スコット監督と唸らされる。SFやロードムービーだけでなく、これだけの超大作をも独自の手法で完璧な作品に仕上げてしまっている。迫力満点のスペクタル・シーンもさることながら(私の苦手な流血シーンも多々あってちょっと顔そむけちゃいましたが)、家族を回想したりするシーンの幻想的な映像感覚は深く心に残ります。どこまでも卑屈で情けないコモドゥス新皇帝とは対称的に、忠誠心に溢れ家族思いのマキシマスがやたらと男らしくてめちゃカッコいい!強い男に弱いわたくしとしては、もうメロメロ〜(*^.^*)ラッセル・クロウは役得ですな。こんな役を演じられるなんて男として最高なんじゃない?でも、実直で一本気なところは彼ならではの持ち味でしょう。「男らしさ」の真髄を見せてくれました。
00/12/17
X-MEN
《採点》★★★
《監督》ブライアン・シンガー(’00)
《出演》ヒュー・ジャックマン、レイ・パーク、イアン・マッケラン、パトリック・スチュワート、アンナ・パキン
「今、人類の未来と進化をかけ新たな戦いが始まる」
200X年、人類は新たな差別法案の立法化をめざしていた。それは、DNAの突然変異による超人的パワーを生まれ持つ“進化した人間”(ミュータント)を、社会から合法的に迫害するものだった。そして遂に、人類の未来と進化をかけた戦いが、今始まろうとしていた。
なかなか面白かったよ。バットマンとマトリックスをミックスした感じ。良いミュータントも悪いミュータントも個性派揃いで魅力的。ウルヴァリンの耳つき髪型がなんともキュートだし、あの何にでも化けちゃう悪者ミュータント強すぎ!でも、不気味でカッコ良かった。不思議な力を持つ女の子が「ピアノレッスン」の子役、あのアンナ・パキンだって最初わからなかった。クレア・ディンズをもうちょっと女の子っぽくした感じの可愛らしい女性に成長してたヨ。ラストはいかにも「つづく」って感じだったから多分続編が作られるでしょう。キャラクターに味があるし、監督も心理描写の得意なブライアン・シンガーでシリーズ化、となると期待大です。
00/12/15 ホワット・ライズ・ビニース
−WHAT LIES BENEATH−
《採点》★★★
《監督》ロバート・ゼメキス(’00)
《出演》ハリソン・フォード、ミシェル・ファイファー、ダイアナ・スカーウィッド
「彼は完璧な夫だった。たった一度の過ちを犯すまでは。」
最初は音響効果でビビらせる、よくある「怖がらせ映画」かとも思ったんだけど(それもあるけど)、なかなかストーリー展開もテンポ良く、ぐいぐいと話に引き込まれる。上手く出来たサスペンス・ホラー。ビクッとする場面がいくつかあったけど、私が一番ぶっ飛んだのは、双眼鏡で隣家を覗き見していたら、その住人と目がバッチリ合った時。やだね〜そんなのって。でも、ありがちかも。そんな時って、心臓バックバクだろうね、きっと。しかも、家に1人でいる時なんだよ。あ〜コワ(>_<)よく考えるとあり得ない話なんだけど、結構リアルに描かれていて、ゼメキス監督の手腕なのか、安っぽくない。めちゃくちゃ怖いシーン続出で、そんなに怖がりではない私でも、何度か目つぶったし(笑)かなりの鳥肌モンでした。(なんせ、周りにお客さんがほとんどいない広〜い真っ暗な映画館で、たった1人で見たんだもんね。私ってスゴイ!)ちょっとネタバレかもしれないけど、H・フォードが珍しくちょっと屈折した人物で、意外性があったかも?私の中では、彼は「いいひと」のイメージだったので、ちょっとアレ?って思っちゃいました。
00/11/28 運動靴と赤い金魚
−CHILDREN OF HEAVEN−
《採点》★★★★
《監督》マジット・マジディ(’97イラン)
《出演》ミル=ファロク・ハシェミアン、バハレ・セッデキ、アミル・ナージ
「ぼくは走る、あたたかい笑顔を届けたくて」
少年アリは修理してもらったばかりの妹・ザーラの靴をうっかり失くしてしまう。家が貧しいため親にも言えず、1足しかないアリの運動靴をふたりで交代に履いて学校に通うことになってしまう。ある日、小学生のマラソン大会が行われることになった。3等の賞品は靴。アリは妹のために靴を手に入れようと出場を決意する。いよいよマラソン大会当日、アリは3等になろうと必死に走るのだった・・・。
前から気になってはいたんだけれど、こないだキアロスタミ監督の「友だちのうちはどこ?」を観てから、なんだかとてもイランの映画や子供達に魅せられちゃって・・・やっと観れた。うふ・・・思わず顔がほころんじゃう。やっぱり思った通りの心温まる映画だったヨ。最初は、な〜んだ「友だちの・・・」の二番煎じ?と思って観ていたけど、だんだんお話に引き込まれて、ハラハラしたり、ドキドキしたり、大笑いしたり・・・そして、ジーンとしたり・・・いろんな要素が盛り込まれている。映画の作りも子供達の演技もシンプルだけど繊細で、どんなに派手なエンターティンメントにも負けない立派な作品だと思う。お兄ちゃんの頑張りも良かったけど、妹の可愛さは天下一品。あの笑顔は本当に天使のよう。原題の「Children
of Heaven」(天国の子供達)がピッタリの2人でした。
00/11/26 ブレア・ウィッチ・プロジェクト
《採点》★
《監督》ダニエル・マイリック&エドゥアルド・サンチェス(’99)
《出演》へザー・ドナヒュー、マイケル・C・ウィリアムズ、ジョシュア・レナード
「怖くて、目をつぶれない。」
1994年10月、映画学科の3人の生徒が、メリーランド州ブラック・ヒルズの森に入った。地元で語り継がれてきたブレア・ウィッチ(ブレアの魔女)伝説のドキュメンタリーを製作するためである。彼らはそのまま行方を絶つ。・・・1年後、彼らのフィルムだけが、発見される。
WOWOWのオープンデーを利用して、たまたま観た。どーにもこーにも、ただの素人のホームビデオを観ている感じ。でも、それが狙いなんだろうね。普通のホラー映画のような怖いシーンや残酷な場面はないのだけど、妙にリアルな感じがしてドキドキさせられる。作り物だとわかっているんだけどネ。ただ、明るい部屋で家族とビデオで観たのでそれなりでした。きっと、真っ暗な映画館で1人で観たら、もっとコワイだろうと思う。アメリカではかなりヒットしたらしい。かつてない新手法のホラーで、アイディアの勝利かもネ。
00/11/23 グリーンマイル
《採点》★★
《監督》フランク・ダラボン(’99)
《出演》トム・ハンクス、マイケル・クラーク・ダンカン、ボニー・ハント、ジェームズ・クロムウェル
「僕たちは、世界で一番美しい魂を握りつぶそうとしていた・・・」
ある日、黒人の大男ジョン・コーフィが双子の少女殺害の罪で入所してくる。しかし彼はその風貌に反した純粋無垢な心と、病を治癒する不思議な能力の持ち主だった。やがてグリーンマイルで数々の奇跡を起こすコーフィに看守主任ポールは次第に惹きつけられてゆく。そして彼の罪について探り始めるが、そこには驚くべき真実が隠されていたのだった・・・。
「ショーシャンクの空に」のF・ダラボン監督とスティーブン・キング原作の再度の顔合わせということで、かなり期待して観たが・・・ちょっと期待しすぎだった。確かに泣かせる場面もあるけど、ファンタジーの要素が強くて、どうも真に迫って来ない。感動、感動と謳いすぎでは?私にとっては癒しというよりも、あまり後味の良くない場面の方が心に残ってしまった。・・・それは、死刑のシーン。実際にあんな方法がとられていたのだろうか?だとしても、あそこまで延々と流す必要があったのかな・・・ああ、気味悪い・・・。こないだ電子レンジで温めすぎて煙をあげて不気味な残骸となってしまった「あんまん」を思い出してしまったヨ(^_^;)。看守があんなに優しい良い人ばかりの刑務所もあり得ないような気がするんだけど・・・。
00/11/13 ストレイト・ストーリー
《採点》★★★★
《監督》デヴィッド・リンチ(’99)
《出演》リチャード・ファーンズワース、シシー・スペイセク、ハリー・ディーン・スタントン
「ある老人の時速8kmの自分探しの旅」
73歳のアルヴィンは、ある日10年間接触のなかった兄が病気で倒れたと知る。「兄と青空の下で話がしたい」そんな思いで、時速8kmのトラクターに乗って560kmに及ぶ旅に出た。兄との再会を願う旅はまた、自分との再会の旅でもあった。ゆっくりと心に染みる感動作。異才デヴィッド・リンチが実話をもとに作り上げた、まさに自然体の物語。
心が洗われた。ああ、やっぱり年季の入った人にはかなわない。どんな偉そうな事を言っても、どんな知ったかぶりをしても、最後は経験がものを言う。子供の頃の体験は、年をとるにつれて思い出となり、忘れてしまうこともあれば、いつまでも心の奥に残っているものもある。それは、楽しかったり、嬉しかったり、悲しかったり、辛かったり・・・だんだん、どうでもいいことは振り落とされて自分にとって大切な事だけが思い出となるんだね。アルヴィンがやっと辿りついて家の外から兄の名を呼んだ時、その声だけですぐさま弟と分かったライト。10年間の溝はこの兄弟にとっては、ほんの10分くらいでしかなかったのかもしれない。70才過ぎても、こんな一人旅が不可能ではないことを知って、ひそかに企んでしまった(^^ゞ。私もアルヴィンじいさんみたいなおばあちゃん(?)になれたらいいなーなんて思った。S・スペイセクもいい味出してたし、音楽もシンプルで映画にマッチしていて泣かせます。D・リンチは確かに異才ですね〜。
00/11/12 アメリカン・ビューティー
《採点》★★★★
《監督》サム・メンデス(’99)
《出演》ケビン・スペイシー、アネット・ベニング、ソーラ・バーチ、ミーナ・スバーリ、ウェス・ベントレー
「おかしくて、悲しくて、美しい物語」
レスターは42歳。郊外に買ったマイホームで、妻と娘と一見何不自由ない暮らしを送っている。だが、妻キャロリンとはセックスレスの関係が長く、高校生の娘ジェーンは情緒不安定な典型的ティーンエージャーで、親とはろくに口もきかない。そのうえ会社ではリストラの憂き目に。そんなある日、レスターは、娘の親友アンジェラに一目惚れしてしまう。一方、キャロリンは不倫、ジェーンも隣の息子リッキーの美学へ引き寄せられて行く。ついにバラバラへの道を突っ走り始めた一家。果たしてその行方に待ち受けるものは?
ひとつ間違えると暗〜くなりそうな題材を、オモシロ可笑しく一見茶化した映画ですが、でもやっぱり終わってしまうとかなり辛い。何故って・・・こんな事、きっと案外どこでもあり得そうだから・・・。はっきり言って、我家とよく似てる(笑)。ほんのちょっと歯車がずれたりしたら、滅茶苦茶に壊れてしまいそうな危険が、いつも隣り合わせにあるのかもしれない。それを、何とかお互い我慢したり、励まし合ったりしながら修正していくのが家族なんだろうけど、何かのひょうしに歯止めがきかなくなって崩壊してしまうって事も、ままあるんだろうね。怖いです。タイトルの「アメリカン・ビューティー」はアメリカ流の美学、自分の身近にある日常的に触れているものの中に「ビューティー」(美)を見出す物語だけど、決してアメリカだけの問題ではないと思う。日本も今や個性のぶつかり合いが当たり前となっている時代。すさんだ人間関係はアメリカとそう変わりないと思った。
00/11/11 スリーピー・ホロウ
《採点》★★★
《監督》ティム・バートン(’99)
《出演》ジョニー・ディップ、クリスティーナ・リッチ、ミランダ・リチャードソン、クリストファー・ウォーケン
「蘇る首無し騎士の伝説」
異才・バートンの4年ぶりの新作は、幻想的なゴシック・ホラー。18世紀、NY郊外の村スリーピー・ホロウで頻発する首無し殺人事件。村人たちは伝説の首無し騎士の仕業だと確信する。ティム・バートンとジョニー・ディップは本作で3度目の顔合わせ(シザーハンズ、エド・ウッド)となる。
J・ディップがお茶目です。血を見てクラクラしたり、蜘蛛にビビって柱に飛びついたり、頼りないけどめちゃくちゃ可愛い捜査官をさりげなく演技しちゃうところはさすが。C・リッチはかなりダイエットしたんだろうなー。メイクのせいもあるだろうけど、「バッファロー’66」のふっくらダイナマイトなイメージとは別人のような、ほっそり可憐な雰囲気で役作り。極めつけは首無し騎士のC・ウォーケン。めっちゃコワ〜イ顔!ただただ、悪役になりきる姿に圧倒された。そんな素晴らしいキャストに恵まれ、T・バートンが生き生きと彼独特の映像美を表現している。ストーリーも最後まで飽きさせず、どちらかと言うと暗い映像だが、後味は悪くない娯楽作品。妖しく、そしてメルヘンな世界に酔いしれてください。
00/11/ 3 友だちのうちはどこ? −WHERE
IS THE FRIEND'S HOME−
《採点》★★★★
《監督》アッバス・キアロスタミ(’87イラン)
《出演》ババク・アハマッドプール、アハマッド・アハマッドプール、ホダバフシュ・デファイ
「アッバス・キアロスタミ監督3部作」
舞台はイラン北部の寒村。あるクラスで先生がノートではなく紙切れに宿題をしてきた子供をしかりつけ、今度同じ事をしたら退学だ、と宣告する。その子は泣き出し、隣の少年(主人公)は心配気だ。少年が家に帰って見るとカバンの中に間違ってその子のノートが入っていた。とにかくノートを返さなければ・・・。
ああ、久しぶりに気持ちがほのぼのした。優しさがいたるところに散りばめられた作品。自分の苦労をものともせず、友だちを心配する一心で遠い隣村まで走りに走る主人公の男の子の健気さが胸を打つ。それにも増して、友だちの家を探す途中で出会ったおじいさんとの触れ合いが、何とも言えずいじらしい。こんなに小さいのに、おじいさんのちょっと困ったおせっかいを、やんわり受け止めてあげられる懐の大きさを持っている。イランは全くの大人社会なんだネ。親も先生も年寄までもが大威張り。子供は小ちゃく小ちゃくなって暮している。日本と大違い。どっちがいいのか分からないけれど、人間形成において忍耐力を養うには、イランのように子供にもっとお手伝いさせなきゃ、って思ったよ。それにしても、これ本当にカメラが回ってるの?って思わせられるほど、自然な演技の子供達に脱帽です。
00/10/15
スリー・キングス
《採点》★★★
《監督》ディビッド・O・ラッセル(’99)
《出演》ジョージ・クルーニー、マーク・ウォールバーグ、アイス・キューブ
「はみだし兵士たちの金塊強奪大作戦」
ジョージ・クルーニーやスパイク・ジョーンズなど、豪華顔合わせの冒険活劇。湾岸戦争直後、戦争そっちのけでフセインの隠し金塊を探す兵士たちが、やがて圧制に苦しむ人々を助けて英雄に。前半はブラック・ユーモアたっぷりに戦争に対する風刺を効かし、後半では、一転して民衆を助ける彼らの熱い戦いを見せる。ラストはまさに痛快の一言!
ユニークなカメラワークで、ありきたりの戦争映画とは「ん?ちょっと違うゾ」と思わせる。最初は戦争を軽く考えすぎてるんじゃないの?なんて、ちょっと不謹慎なイメージを持ったが、最後まで観ると、ちゃんと戦争の愚かさや残酷さを伝えているのが理解できた。かえって、戦争の実体験のない私達と同じ思いの主人公達に親しみを覚え、その心の変化が納得できる。M・ウォールバーグは普通っぽいのに味があって、見る度に存在感を増してくる。なかなか期待の若手では?いろんな役に挑戦して欲しい。しかし、戦争中にヴィトンのバッグで金塊を運ぶ光景は、なんとも異様でした(^_^;)
00/10/11
ブエナ★ビスタ★ソシアル★クラブ
《採点》★★★
《監督》ヴィム・ヴェンダース(’99独・仏・米・キューバ)
《出演》ライ・クーダー、イブライム・フェレール、コンパイ・セグンド
「キューバの老音楽家たちが奏でる天国の響き」
ヴィム・ヴェンダースの映画に、何度もすばらしい音楽を提供してきた孤高のギタリスト、ライ・クーダー。彼と共にキューバに渡ったヴェンダースが、アルバム「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」に参加した老音楽家たちの音楽と人生をフィルムに収めた、音楽ドキュメンタリーの傑作。
イブライム・フェレールさんがなんとも可愛い。歌手になったのも、即興で歌を歌って彼女に愛を告白したところをスカウトされたなんてロマンチック。感性の豊かさが素晴らしい。他の音楽家たちも皆、長い間自分の好きな音楽を極め続けて来た、他の誰にも真似できない年輪のようなものを感じた。才能を持って生まれて、それを自分で上手く磨きながら努力を積み重ねて来た人には尊敬の思いです。キューバという国や、その音楽にはあまり馴染みがなかったけど、何故か日本の昔の流行歌に似ているような気がした。ドキュメンタリーなので、ストーリーというほどのものはないが、生ライブを観ているような感動を覚えた。音楽に携わっている方は是非ご覧ください。
00/10/5 ザ・ビーチ
《採点》★★★★
《監督》ダニー・ボイル(’00)
《出演》レオナルド・ディカプリオ、ロバート・カーライル、ヴィルジニー・ルドワイヤン、ギョーム・カネ
「それは1枚の地図から始まった。」
現代のデジタルな社会に満たされず、現実逃避の手段を求めて旅に出た青年。ドラッグ漬けの奇妙な男から託された1枚の地図が、彼の運命を大きく変えていく。その地図が示していたのは、楽園と呼ばれる伝説の孤島。刺激とスリル、そして自分がずっと探していた何かを求めて、青年は人生最高の冒険の旅へと出発する・・・。
実は「トレスポ」のダニー・ボイル監督作品にしては私の周囲で前評判がイマイチだったのだが、主人公がバンコクへの一人旅ということもあって、やっぱ一人旅経験者としての血が騒ぐ。で、あまり期待は抱かずに観たのだが・・・めちゃ、面白いじゃん!!!楽園に辿りつくまでのワクワク感も、それから後のドキドキ感も、スタイリッシュな映像やスピーディーなストーリー展開で充分楽しませてくれる。自己満足のための現実逃避の手段である、快楽主義者が寄り集まった小集団は、結局長くは続かない。ひとときの夢の実現で終らせるのがちょうどイイんだと思う。スッゴク楽しい事を毎日続けていても、感覚が麻痺してしまって楽しいと感じなくなってしまうに違いない。麻薬みたいに・・・。だんだん頭がおかしくなって、ゲームと現実の区別がつかなくなってしまったリチャードが、やっと「これではいけない」と気付く一瞬が衝撃的。現実は残酷だ。リセットはきかない。ディカプリオはさすがの演技力。私的には今までで1番良い出来だと思う。好奇心に満ちたごく普通の若者を上手く表現していた。R・カーライルも持ち味発揮でインパクトあり!
|