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01/12/9 トラフィック -TRAFFIC-
《採点》★★★
《監督》スティーブン・ソダ−バーグ('00)
《出演》マイケル・ダグラス、ドン・チードル、ベニチオ・デル・トロ、デニス・クエイド、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ
「組織(シンジケート)を壊滅せよ!」
アメリカ合衆国麻薬対策本部長が大がかりな麻薬撲滅作戦を開始する。しかし一方で娘が麻薬常習者となっていた。サンディエゴの麻薬密売王がおとり捜査官に逮捕されるが、彼の妻が夫の代わりに手を染めていく。アメリカとメキシコを結ぶ巨大麻薬コネクションをめぐって様々な欲望や陰謀にみちた事件が繰り広げられていく。
う〜ん、ソダ−バーグ監督の手腕にうならされる、かなり緻密なすきのない演出とドキュメンタリータッチのカメラワーク、それでいてどこかスタイリッシュというか独特な色使いや所々のカットが斬新でめちゃくちゃ粋な作品です。ストーリーは最初は3つの全然別の場面での出来事がだんだん話が進むにつれて1つの接点へと結び付いていく。淡々とした運びなのでまるでノンフィクション(実話)のように感じたりもするのですが、多分それがこの監督の個性であって、思えば「エリン・ブロコビッチ」もトラフィックほどではないけれども社会派ドラマだったし、昔見た「セックスと嘘とビデオテープ」にもその片鱗が表われていたような気がする。ラストも結構あっけなくて盛り上がりに欠けると思われるかもしれないけれど、逆に今世界中で抱えている麻薬取締の問題が真実味を帯びて伝わってくる。ベニチオ・デル・トロは極悪人から泥棒から警官から、いろんな役を魅力的にこなしますねぇ。渋くて大人の魅力なんだけど、どこか色っぽくて可愛い?最近、私が好んで見る映画になぜかちょくちょく出て来るので気になる存在です。(どことなくブラピに似てるというウワサも?)キャサリン・ゼタ・ジョーンズもいつもと違った生活観がにじみ出ていて新たな一面を見せてもらったような気が。
01/12/2 パール・ハーバー -PEAEL
HARBOR-
《採点》★★★
《監督》マイケル・ベイ('00)
《出演》ベン・アフレック、ジョシュ・ハートネット、ケイト・ベッキンセール、キューバ・グッディング・Jr、トム・サイズモア、ジョン・ボイト、コーム・フィオレ、アレック・ボールドウィン
「1941年12月7日、ハワイ・オアフ島。運命は若者たちの愛と友情を引き裂こうとしていた・・・。」
陸軍航空隊の若き精鋭パイロット、レイフとダニーは幼い頃から固い友情の絆で結ばれていた。二人は軍医療施設で美しい看護婦イブリンと出会い、レイフとイブリンは激しい恋に落ちる。だが、世界中に戦火が広がる中、理想に燃えるレイフは志願し英国へと旅立ってしまう。そして運命の日はやってくる。
いかにもジェリー・ブラッカイマー製作、マイケル・ベイ監督作品って感じです。戦闘シーンもリアルで迫力満点だし、ラブストーリーとしてもドラマチックで、さすがに盛り上げ方がうまい。3時間の長さも感じさせません。でも・・・どーにかなんないのかなー、あの日本軍の描写・・・(~_~;)その時代に生きていて実際に見たわけじゃないからもちろん私にも真実はわからないけれど、あまりにも冷酷というか無表情で魅力のない日本の描き方が、どうしてもちょっとひっかかります。別に愛国精神に燃えているわけでもないけれど、やっぱり日本人としてあんまり良い気持ちはしないです。きっと、この映画の中では日本は1つの小道具にすぎなくて、きっとアメリカにとってこれを見て日本人がどう思うかなんて、どーでも良いことなんだろうね。少し悲しい現実。若手成長株のナイスガイ、B・アフレックとJ・ハートネットは性格的にも対照的な2人ですが好みが分かれるところですね。私は断然、母性本能くすぐるタイプのジョシュ君派です!(って誰も聞いてない?)ラストの結末はちょっとひいき目かもしれないけど、ダニーがかわいそうすぎて納得いかないです(T_T)私がイブリンなら、いくらレイフが好きでも別れてダニーの子供をひっそりと育てるような気がするなぁ。
01/11/17 リトル・ダンサー -BILLY
ELLIOT-
《採点》★★★
《監督》スティーブン・ダルドリー('00)
《出演》ジェイミー・ベル、ジュリー・ウォルターズ、ゲアリー・ルイス、ジェイミー・ドラヴェン、ステュアート・ウェルズ
「僕がバレエ・ダンサーを夢見てはいけないの?」
男がバレエをするなんてみっともない・・・炭坑のストライキで失業中のパパは猛反対。でも、ビリーはボクシングよりもバレエにすっかり心奪われてしまったのだ!彼の才能をいち早く見抜いた先生や友の存在もあって、その情熱と才能に気付いたパパは息子の夢をかなえるために・・・。
自分が本当にやりたいこと、好きなことを早くから見つけた人は幸せだ。そして、それに向かって努力を惜しまない人、それを夢とはとらえずにあくまでも現実のものとして決してあきらめない人。そんな人はこの世界中にほんの一握りの人しかいないのだろうけど、それだけに簡単には成し遂げられない困難なことなんだろうね。しかも、必ずそばに助けてくれる力強い人がいてくれる。そんな人にめぐり会えるかどうかは運命だけど、多分、人並み外れたその情熱に周りの人も知らず知らずのうちに応援したくなってしまうのだろう。ビリーの純粋さは先生や友達、ついにはあんなに反対していたお父さんやお兄さんまでも納得させてしまう。元々ダンス映画は大好きなのでダンスシーンを見ているだけでもゴキゲンでしたが、ビリーとお父さんの関係が我家とちょっとダブってジーンときました。そうなのよ、いざとなると親バカなのよね〜我が子の夢を叶えるためなら多少無理をしてでも・・・っていう気持、よく分かります。最初は堅物で憎たらしいと思っていたお父さんがラストでは、なんだかあったかい大きな存在に見えました。ビリーはかなり幸せ者だよ。もちろん、彼の努力の賜物なんだけどネ。
01/11/16 グリンチ -THE
GRINCH-
《採点》★★★
《監督》ロン・ハワード('00)
《出演》ジム・キャリー、テイラー・モンセン、ジェフリー・タンバー、クリスティーン・バランスキー、ビル・アーウィン、モリー・シャノン
「いじわるグリンチがひらめいた!クリスマスを盗んでしまえ!」
世界で最もクリスマスを愛する幻想的な街フーヴィル。誰も近づかない高い山には全身を緑の毛に覆われたグリンチが住んでいた。いたずら好きで怒りっぽいグリンチはクリスマスが大嫌い。みんなのクリスマスを台無しにしてやろうと恐ろしい計画をたくらんだ。でも、心優しい女の子シンディに出会って・・・。
これまた「バカにしてごめんなさい」の映画でした(~_~;)多分、お子ちゃま向きの大騒ぎのクリスマスドタバタ映画だろうと思って観たのですが、大人が観てもなぜか楽しめる内容でした(私だけか?笑)意外にも「ひねくれ者」のグリンチに感情移入できちゃいました。もしかして私ってひねくれ者なのかも?って思っちゃった。きっと、誰でも心の奥に持っている歪んだ部分をグリンチが面白おかしく表現してくれたんだね。本当は寂しがりやで優しい心を持ったグリンチなのに、イジメによって「心が小さく」なってしまった。この表現、なんかいいですね。心が小さいと自分のことしか考えられない。他人への思いやりの気持など入る余地がなくなってしまう。少女の助けで心を大きくすることができたグリンチ。心も成長するものなんだね。眠りながら思わず大好きだったクリスマスソングを歌ってしまってジレンマに襲われたり、いつも憎まれ口を叩いていたペット(?)の犬にやっと優しい言葉をかけてあげたり、ほほえましいシーンがいっぱいあって心がホンワカします。ファンタスティックな夢の街もカラフルな砂糖菓子でできた街みたいでめっちゃ可愛いかった!
01/11/11 ザ・グリード -DEEP
RISING-
《採点》★★
《監督》スチーブン・ソマーズ('98)
《出演》トリート・ウィリアムス、ファムケ・ヤンセン、ケビン・J・オコナー、ウェス・スデュディ、アンソニー・ヒールド
「生きながら喰われ、溶かされる。」
闇に漂う豪華客船アルゴノーティカ号。密輸船の船長がその姿を発見した時、大広間には生臭い血が飛び散り、乗客3,000人だけが消えていた・・・豪華客船の処女航海に何が起きたのか!?
どーせB級モンスター映画でしょ?なんてバカにして観てごめんなさい。なんのなんの結構面白かった〜。ストーリー展開はよくある怪物退治のパターンで目新しくはないのですが、ちょっとしたエピソードにもクスッと笑えるものがあったり、生き残った3人のやりとりなんかもなかなか軽妙な会話で楽しませてくれる。。。と思ったら、スチーブン・ソマーズはこの後「ハムナプトラ」を作った監督さんだったんだねぇ。うんうん、そういえば頷けるシーンがいくつかありました〜(^.^)ラストは続編を思わせたけど・・・情報ないよね?企画がボツになったのか?作ったけど全然話題にもならなかったのか?「ハムナプトラ」に創作意欲注いじゃったとか・・・?それとも単なるひやかしだったのか?(笑)続編あってもいいかな?と思わせる出来でした。
01/11/9 橋の上の娘 -la
fille sur le pont-
《採点》★★
《監督》パトリス・ルコント('98仏)
《出演》ヴァネッサ・パラディ、ダニエル・オートィユ
「愛は、夢うつつ。」
愛を見失った娘アデル。人生を見失ったナイフ投げの曲芸しガポール。ふたりは名もないパリの橋の上で出逢った。しかし、それはあまりにも運命的な、そしてほんの少し奇妙な愛の物語のプロローグだった。
自殺しようとしている娘なんだから命は惜しくないはず、だからナイフ投げの標的にうってつけ・・・っていうのは面白い?発想かも。この「生きるか死ぬか」のいちかばちかの緊張感が2人の間に一風変わった、しかし誰よりも激しい愛の形を作り出した。相手の腕に自分の命を預ける、または相手の命を自分の腕の中に預かるなんてこと、よほどの信頼関係がないと無理じゃない?信念を持って人を愛する、これも究極の愛の形でしょう。さすがP・ルコント監督って感じですが、やっぱり「髪結いの亭主」に比べるとちょっと重みが足りない。ラストも、あそこで出逢えちゃうところが、いかにも軽い。ちょっとうまくいきすぎなんじゃない?なんて思いました。ヴァネッサ・パラディはショートヘアが似合っててキュート。自由奔放な性に生きるフランス娘を演じて、ちょっと昔の「エマニエル夫人」を思い出したよ。薄幸の娘にしてはちょっぴり健康的な感じもしたけど・・・若さゆえかな。
01/11/4 太陽は、ぼくの瞳 -THE
COLOUR OF PARADISE-
《採点》★★
《監督》マジッド・マジディ('99イラン)
《出演》ホセイン・マージゥーブ、モフセン・ラマザーニ、サリム・フェイジィ
「なにかを失うことは新しい可能性のはじまり」
モハマドはイランのある村に住む目の不自由な少年。母を失い小さな心を痛めながらも優しい祖母、可愛い妹たちからの深い愛に包まれて精一杯生きていた。しかし、再婚のことで頭がいっぱいの父にとってモハマドは悩みの存在。そんな時ある出来事が起こり、ふたりはそれぞれへの思いを試されることになる。
大好きな「運動靴と赤い金魚」のマジッド・マジディ監督作品。この作品も天使のような可愛らしい汚れのない子供達が自然な演技を披露してくれる。主人公が身障者ということで、ちょっぴり物悲しいお話ではあるけれど、色鮮やかなイランの美しい景色が心を温かくしてくれる。ただ、この素晴らしい風景をモハマドは見ることができないことに気が付くと、なんとも悲しい。モハマドが「誰も僕を好きじゃない」と泣くシーンはやっぱり涙・・・。目が見えないという辛さがジーンと伝わってきたような気がしました。母親は自分より子の身をまず第1に考えちゃうけど(一部そうでない人もいるけど・・)、父親ってあんなもんなのかもしれないネ。どうしても男としての自分の部分が優先しちゃう。祖母がモハマドの父に「心配なのはお前の方だよ」と言う場面が、なかなか大人になれない男の性みたいなものを物語っている。母性って偉大だ。ただ、ラストシーンに救いを感じる人もいるだろうけど、私としてはちょっといただけなかったな。あまりにも分かりやす過ぎてちょっとクサいというか安っぽいイメージ。もうちょっと表現の仕方に工夫が欲しかったです。まあ、ホッとはしたけどね。
01/11/4 ブロードウェイと銃弾 -BULLETS
OVER BROADWAY-
《採点》★★★★★
《監督》ウディ・アレン('95)
《出演》ジョン・キューザック、ダイアン・ウィースト、ジェニファー・ティリー、チャズ・パルミンテリ、メアリー・ルイーズ・パーカー
「ショービジネスは命がけ!」
若き劇作家デビッドが遂にブロードウェイでデビュー。ギャングのボスの情婦で大根役者のオリーブを出す条件にデビッドは怒るが、落ち目の大女優ヘレンを主役に迎え何とかリハーサルに入る。ところがオリーブのボディガード、チーチが脚本に口をはさんできて、彼が直したセリフが好評を博し始める・・・。
かな〜り面白かったです!なぜ今まで観てなかったんだ?って不思議なくらい。アカデミー賞にも随分ノミネートされている映画なんだね。とにかく、さすがウディ・アレンと唸らされるウィットに富んだハイセンスな脚本。やっぱり私は洒落たコメディタッチの彼の作品の方が好きだな〜。軽妙なセリフ回しが独特で思わず笑ってしまう、そんな彼の良さが最大限発揮された作品です。「真のアーティストとは?」という問いかけに答えてくれる結末は、「なるほど」と納得!!まさに「才能」は誰でも何か1つは隠し持っていて、いつ花開くか分からない。出演者もそれぞれ個性派揃いで、最初から最後まで充分楽しませてくれる。ジョン・キューザックは外見はとっちゃん坊やみたいであまり好みじゃなかったんだけど、すごく芸達者で見直した。他の作品も観てみたいです。ダイアン・ウィーストもさすがの演技だったし、オリーブ役のジェニファー・ティリーが最高!最期まで騒がしくて、笑かしてくれました。
01/10/21 アンブレイカブル -UNBREAKABLE-
《採点》★★
《監督》M.ナイト・シャラマン('00)
《出演》ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン、ロビン・ライト・ペン
「謎はまだ解かれていない」
フィラデルフィアで131人もの乗員・乗客が死亡するという凄惨な列車事故が発生。だが、たった1人奇跡の生存者デヴィッドはマスコミや周囲の者の異様な視線に戸惑う。「なぜ俺だけが?」ある日、イライジャと名乗る男から不滅の肉体を持つ者であると告げられ、その言葉をきっかけに自己の存在意義を問うようになる。そして、それは恐るべき真実への幕開けだった・・・。
悪評高き(?)この映画、周りであんまり面白かったという言葉を聞いたことがなかったので、まるっきり期待せずに見たら・・・まあまあでした。でも、確かに「シックスセンス」で衝撃を受けた人が期待満々で見るとちょっと駄目かもね。ただ、私としては最近疲れた感じのB・ウィリスばかり見てたような気がするので、ラスト辺りは結構スカッとしたよ。「ダイ・ハード」とまではいかないけど、「そうそう!あなたは本当は強いのよ!」なーんて、思い切りこのストーリーに共感してしまいました(笑)。宣伝がいかにも謎・謎と、難しくしてしまっているような・・・実はコミックブックがキーワードの、わりとすんなり入り込める題材で、ラストのオチなんて意外と「へぇ〜?!そうなんだ〜」って感じで軽い衝撃でしたヨ。いつもカッコ良いサミュエル・L・ジャクソンが「髪型が変わるとこうもカッコ悪くなるんだ〜」という別の意味での衝撃もありました(笑)
01/10/14 スナッチ -snatch-
《採点》★★★★★
《監督》ガイ・リッチー('00英)
《出演》ベネチオ・デル・トロ、ブラッド・ピット、ビニー・ジョーンズ、デニス・ファリーナ、ラデ・シャルベッジャ、ジェイソン・ステイサム
「本当に賢いのは誰だ?」
発端はフランキーが強盗した86カラットのダイヤ。非合法な賭けボクシングのノミ屋にダイヤを持って現れたフランキーが襲われた。ダイヤを追うNYマフィアのアビーと不死身の殺し屋トニー。そこに賭けボクシングプロモーターのターキッシュと、ボクシングで賞金稼ぎをしようとするパイキー(流浪民)ミッキーも加わって、すべてが複雑に絡み合い、予測を越えた展開が繰り広げられる。そして、鍵を握るのは気まぐれな1匹の犬・・・。
もう・・・面白過ぎです。ガイ・リッチー最高!!やっぱり私を裏切らなかったッス。「ロック・ストック・・・」もそうだったんだけど、登場人物がやたら多くて目を凝らして見ていないと、ちょっとでも見逃すと誰が誰だか判らなくなっちゃうの。だけど真剣になって観ているわりには、あまりにもすっとぼけたお話に顏が知らず知らずのうちにほころんで、いつの間にか大笑いしてしまっている私なのです。とにかくカメラワークが斬新でスタイリッシュ!色使いもイギリスらしくて渋い!そして所々に散りばめられたユーモアの数々。。。しかも、クライマックスのボクシングゲーム場面で「オアシス」のご機嫌なバックミュージック!と来れば、もうめちゃくちゃ私好み?!それに加えて、何と言ってもブラピですよ〜本人が「ロックストック・・・」を観て気に入ってガイ・リッチーに出演させてくれるよう頼みこんだそうな?だから、生き生きと嬉しそうに演技しているのが分かるんだよネ〜(^.^)ちょい役かと思っていたら、結構なかなか存在感のある役で、ファイトシーンなんかまるでブルース・リーを彷彿とさせるようなフットワーク(笑)カッコ良すぎて語るときりがないッス(^^ゞデルトロも出番は少なかったけど妙に色気のある役でさすがなのだ。しかし、一番笑ったのは犬がピンクの豚のオモチャを食べちゃっていつまでもお腹の中で「ピコピコ」音鳴らしてたところ。何でも食べちゃうところがうちの飼い犬とそっくりなんだもん。そんな不細工でお行儀の悪い犬くんに振り回される周りの人間を見ているだけで、かなり笑えます。
01/10/13 ハンニバル -HANNIBAL-
《採点》★★★
《監督》リドリー・スコット('01)
《出演》アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア、レイ・リオッタ、ジャンカルロ・ジャンニーニ、フランチェスカ・ネリ
「クラリス、今も羊たちの悲鳴は聞こえるか・・・?」
アカデミー賞5部門を制覇した「羊たちの沈黙」から10年。全米を震撼させたバッファローヒル事件の解決後、護送中に逃亡をはかった“人食い”ハンニバル・レクター博士。一方で彼の影を追い続けFBIベテラン捜査官となったクラリス・スターリング。特別な絆で結ばれた二人を待ち受ける最悪の危機!そして運命の再会・・・。
「羊たちの沈黙」はレクター博士の最高に知的で異様な悪行もさることながらクラリスの心理描写が圧巻で、底知れぬ精神的な恐さが漂っていたけれども、今回はタイトル通り“ハンニバル・レクター”の相変わらず他を寄せ付けない最悪の個性をより前面に出して、どちらかというとちょっぴり面白おかしい部分もある作品になっていると思う。思ったほどグロい場面は少なかったけど、人間が豚さんに食われるところと、ラストのレイ・リオッタが自分の脳みそ食うところはさすがに気持悪い・・・でも、なぜか笑っちゃう(?)なんかマンガ的で、あんなことあり得るのかな〜?って、ちょっと遊び過ぎじゃない?アンソニー・ホプキンスはいつもながら普通のおじさんっぽいところのギャップがいいし、久しぶりに見たジャンカルロ・ジャンニーニが全然年を取ってなくて変わらない風貌に驚いた。クラリス役は私的にはジュリアン・ムーアは色っぽ過ぎて、ジョディ・フォスターの方がイメージ的に良かったかな?リドリー・スコットらしさはあまり見られなかったような気が・・・。一番びっくりしたのは、インターネットでFBIの最重要指名手配人のリストを調べるシーンで、先日のアメリカテロ事件の犯人とされる張本人であるオサマ・ビン・ラディン氏がデカデカと映ったのにはギョッ!?としましたヨ〜〜〜(゜ロ゜;)
01/9/26 ブリジットジョーンズの日記 -Bridget
Jones's Diary-
《採点》★★★
《監督》シャロン・マグワイア('00英)
《出演》レニー・ゼルウィガー、コリン・ファース、ヒュー・グラント
「未修正。未検閲。未婚。」
ブリジット・ジョーンズは32歳、出版社勤務、ロンドンのアパートで独り暮らし。今年の元旦もまた、二日酔い、しかも独身のまま目覚めてしまったから機嫌が悪い。夜、実家で開かれたパーティでは、「恋人は?」「結婚は?」と失礼な質問責めにあい、「やっぱり私は一生独身の運命なんだ・・・」とロンドンに戻ったブリジットは新年の決意を固める。「日記をつけ、体重とお酒とたばこを減らし、すてきな恋人を見つけよう!」
最初はどうもドタバタし過ぎて日本人にはちょっと不向きなコメディかな?なんて思ったりもしたんだけど、だんだんブリジットの世界に引き込まれてしまう。一生懸命になればなるほどドジで不器用な女の子、とはもう言えない微妙な年齢の独身女性。そんなどこにでもいそうな女性のなかなか上手くいかない日常を面白おかしく表現している。レニー・ゼルウィガーの自然な演技が良いですネ〜確かに女優さんにしてはちょっと太め・・・だけど、そのポッチャリ感がこのブリジット役にぴったりだったのでしょう。女の人なら多分どんな人にでも訪れる適齢期。タイミング良く素敵な人にめぐり会えてめでたくゴールインの人もいれば、そのまま通り過ぎてしまう人もいる。自分が本当に愛している人は誰なのか?自分を本当に愛してくれる人は誰なのか?簡単に決められることじゃないよネ?簡単に決めてしまった私って・・・(泣)でも、あまり迷ってしまっても逆に期を逸してしまうかもしれないしぃ・・・難しいね。ブリジットみたいに第一印象最悪の相手と回り回って結局一緒になるケースもあるんだネ〜やっぱ人間、素のままが一番。特に結婚なんてしたら、どうせどんなに自分を良く見せようとしてもいつかはバレバレなんだから。。。お互いに欠点を認め合うってことかな?経験者は語る、です(笑)
01/9/26 初恋のきた道 -THE
ROAD HOME-
《採点》★★★
《監督》チャン・イーモウ('00中国)
《出演》チャン・ツィイー、スン・ホンレイ、チョン・ハオ、チャオ・ユエリン
「悲しみも幸せも、長い長い道の向うからやってきた。」
都会からやってきた若い教師に恋して、その想いをなんとかして伝えようとする18歳の少女。手作りの料理の数々に込めた少女の恋心は、やがて彼のもとへと届く。だが、押し寄せる時代の波「文革」に呑まれ、2人は離れ離れに。少女へ町へと続く一本道で来る日も来る日も愛する人を待ちつづける・・・。
いやあ〜とにかくチャン・ツィイーが可愛くて可愛くて、私がもし男だったらもう絶対守ってあげたい!と思うヨ〜。(でも、本当はスゴク強いけどね、彼女はカンフー使いだから(~_~;)見た目ももちろんあの笑顔にはやられちゃいますけど、この一途に1人の男の人を想う素直な気持ちが何とも胸キュンとさせられます。また、その恋焦がれる様子が自然でめちゃ上手いんだよね〜。こりゃきっとメロメロになった男性諸君は多いだろうと思いますよ。こんなに慕われたら男冥利につきるでしょう。はっきり言ってストーカーの一歩手前って感じもするんですけどね(笑)でも、こんなカワイイ女の子だったらしつこくされてもいい?昔は日本もそうだっただろうけど、周りに人も物も情報もあんまり無くて、これだと決めたものには一直線だったのかもしれないネ。今ではモノや情報が多過ぎて何事もどれにしようか?迷っちゃう時代。選択肢はいっぱいだけど、それを見極める目が必要になってくる。どっちが良いのか悪いのか・・・どっちにしても、人を想う気持ちは変わらない。この女の子のように自分の気持ちに素直になれるかどうか?映画としてはストーリーも単純で、やっぱり中国という感じなんですが、映像はすごく綺麗で心地良いです。少女が着る赤い上着や髪留めの色使いも効果的だし、先生のために一生懸命作ったお弁当を入れる陶器のお茶碗の柄が何とも言えず素朴で印象深い。大雑把な作りのようでいて、結構そういう細かな心ニクイ演出がされていて、なかなか心にホンワカ温かいものが残る、思わず微笑んでしまうような映画です。
01/9/21 恋する惑星 -CHUNGKING
EXPRESS-
《採点》★★★★
《監督》ウォン・カーウァイ('94香港)
《出演》フェイ・ウォン、カネシロ・タケシ、トニー・レオン、ブリジット・リン
「その時、ふたりの距離は0.1ミリ。57時間後、僕は彼女に恋をした。」
香港スノッブの溜まり場、一軒のハンバーガーショップを中継点に2つの恋物語が軽やかに離陸する。一発の銃声が切り裂く極彩色のネオンと雑踏。そこを駆け抜ける金髪サングラスの女。あるいはカリフォルニアを夢見ながらハンバーガーショップで働くちょっと変わった女の子。そして警官223と663、2人とも恋人にふられたばかり。“雑踏ですれ違う見知らぬ人の中に将来の恋人がいるかもしれない”・・・クールなモノローグに導かれ、4人の恋はまっすぐな軌跡を残し万華鏡の世界へと滑空する。
東と西の両方の文化が溶け合って不思議な空気を醸し出す香港というアジアの異色地帯。そんなごちゃ混ぜの世界が独特のハイセンスな映像感覚で描かれていて、ちょっと今までにない衝撃を受けました。なんだか、好きですね〜この雰囲気。私は基本的には“Simple
is the best!”の精神が好きなんだけど、でもあんまりスッキリし過ぎているのも、確かに気分は落ち着くけど面白みがないかも?なんて思えてくる。香港は原色が氾濫し、騒々しくて様々なものに溢れている街。何が待ち受けているのか分からない楽しさを予感させてくれる。「香港へ行ってみたい」と思わせてくれるのには最高の映画でしょう。劇中、金城武が日本語をしゃべるシーンもあって、英語も広東語も話せる才能には脱帽です。彼にはこれからもっと活躍して欲しいですね。フェイ・ウォンも特別美人じゃないんだけど、なんだかボーイッシュな魅力で結構好きですネ。彼女も日本のドラマに出演してたくらいだから英語ももちろん日本語もある程度しゃべれるんだよね、きっと。アジアンニューウェイブ、すごいパワーだな〜日本人も頑張らなくっちゃって思ったヨ。余談ですが、たまたま最近見た日本のTVドラマ「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」、ヒロインが片思いの男性の部屋の合鍵をひょんなことから手に入れて忍び込むというエピソードがそっくりで、もしかしてこの映画の影響受けているのかな?って少し思いました。偶然の一致かもしれないけど・・・。
01/8/29 タイタンズを忘れない -REMEMBER
THE TITANS-
《採点》★★★
《監督》ボアズ・イエーキン('00)
《出演》デンゼル・ワシントン、ウィル・パットン、ウッド・ハリス、ライアン・ハースト、キップ・パルデュー
「若者たちはそれを友情と呼んだ。大人たちはそれを奇跡と呼んだ。」
1971年、公民権運動によって人種間の壁は取り払われたはずだった。バージニア州アレキサンドリアの田舎町では、そんな中、白人の高校と黒人の高校が統合され、保護者たちの猛反発の中で、町の最大の関心事であるフットボール・チーム“タイタンズ”も統合される。
ただのスポ根ものかと思いきや、なんのなんの人種差別問題をも扱った見応えある作品。元々黒人問題の映画は昔から興味があったので、てゆうか黒人さんが好きなんです、私。どちらかと言うと動物に近いあの運動神経は尊敬ものだし、あのリズム感というか音楽的センスは他の人種にはない独特のものだもんね。だからこの劇中にも黒人の選手達が事あるごとに陽気にリズムに乗って歌いだすシーンがいっぱいあって、その度になぜか嬉しくなっちゃうのです。アメリカは昔あんなに白人が黒人を迫害していた時代があるから罪滅ぼしで今はいろんな人種の坩堝と化したのかな?なんて思った。人間は皆平等、どんな理由があろうとも絶対に差別しちゃいけない、お互いの個性を認め合わなきゃいけないと思う。そこで、進歩的な州カルフォルニアから1人やって来たキップ君登場!実は主役級かと勝手に思いこんでいたのだけれど意外とちょい役だった。でも、なんて素敵な役回り。マイペースでもちろん差別なんてもってのほかのさわやかハンサム君役がピッタリで、久しぶりにビビッときちゃいました(笑)。試合の場面もフットボールのルール知らなくてもなぜかちゃんと楽しめたよ。実話を元にしてるらしいからただの夢物語でもないし、見終わってすがすがしい感動を覚えるなかなかの佳作です。
01/8/27 17歳のカルテ -GIRL,
INTERUPTED-
《採点》★★
《監督》ジェームズ・マンゴールド('99)
《出演》ウィノナ・ライダー、アンジェリーナ・ジョリー、バネッサ・レッドグレープ、ウーピー・ゴールドバーグ
「探しに行こう、心にできた隙間を埋めてくれる何かを。」
時は1967年。17歳のごく普通のティーンエイジャーのスザンナは、めまぐるしく変わる価値観に意味を見出そうと必死になっていた。彼女は自殺を図り精神科に入院する。切れてしまいそうな神経を抱え戸惑い揺れ動くスザンナ。けれど、この病院で出会った風変わりな女性たちは見失っていた自分自身を取り戻す道を明るく照らし出してくれた・・・。
ちょっと期待抱きすぎちゃったかも・・・(~_~;)今ひとつリアリティに欠けるというか胸に迫り来るものがなかった。この手の精神病院ものでは特に目新しいものではなかったような気がする。ウィノナ・ライダーは思ったより熱演なんだけど、インテリな家庭で育ち自分達が一番と思っているある意味異常な両親に反発するお嬢様に過ぎず、この程度で即精神病院に入院させられちゃうんならほとんどのアメリカ人(日本人も?)があてはまるんじゃない?って思ったよ。結局どこまでが狂っていてどこまでが狂っていないのか?ってところが、この映画のテーマなんだろうけど、その狂気と正気の境目がはっきりしない。つまり、この病院には本当の狂気というものの存在が見えて来ない。そこのところをはっきりと表現した上で、人間の真実について語って欲しかった。アカデミー助演女優賞を受賞したアンジェリーナ・ジョリーは正常者と紙一重の精神病患者を演じていてそれなりに良かったけど、もうちょっとエキセントリックな演技を期待しちゃってたかな・・・でも、やっぱ完全に主役を食ってたね、確かに。
01/8/19 13デイズ -THIRTEEN
DAYS-
《採点》★★
《監督》ロジャー・ドナルドソン('00)
《出演》ケビン・コスナー、ブルース・グリーンウッド、スティーブン・カルプ、ディラン・ベイカー、マイケル・フェアマン
「キューバ危機、それはアメリカが震えた13日間。」
1962年、米軍偵察機が捉えた衝撃の映像。それはソ連軍がキューバに配備したと思われる最強の破壊力を持つ核ミサイルの姿だった。迫り来る第三次世界大戦の危機に真っ向から立ち向かったのは米国史上最年少の大統領ジョン・F・ケネディ、司法長官ロバート・ケネディ、そして有能と謳われた大統領補佐官ケネス・オドネル。彼らはいかにしてこの最悪の事態から世界を救ったのか・・・。
ほほう、「キューバ危機」ってこういう筋書きだったんだ。1つ勉強になりました。ストーリー展開も分かりやすく、しかもテンポ良く進むので息をもつかさず最後まで引っ張られる。出演者も皆地味ながらいぶし銀の才能あふれる面々で飽きさせない。一国のトップである大統領という職務の表には現れない重大さが何となく分かったような気がする。自分の発するたった一言がもしかしたら全世界を変えてしまうかもしれない恐ろしさ。よほど頭の回転が早くて精神力の強い人じゃなきゃ務まらないだろうねぇ。そして、それを支える周りのブレーンの苦労も並大抵のものじゃない。冷静沈着でいながらどこか人間味もある頼りになる補佐官役のケビン・コスナーが久しぶりに良かった。忙しい合間をぬって帰宅したオドネルに、奥さんが「あなた老けたわ」って言う場面があるんだけど、本当に年を取りましたねぇケビン・コスナーも。でもこの役はその渋さが魅力的にうまく生かされていて素敵でしたよ、なかなか。
01/8/16 猿の惑星 -PLANET
OF THE APES-
《採点》★★
《監督》ティム・バートン('01)
《出演》マーク・ウォルバーグ、ティム・ロス、ヘレナ・ボナム・カーター、マイケル・クラーク・ダンカン、エステラ・ウォーレン
「7・28 惑星支配」
西暦2029年、宇宙を飛行中にある惑星に不時着した飛行士レオ。そこで彼が目にしたのは、進化した猿が人間を捕獲し奴隷として酷使している姿だった・・・。
ひっさびさにお金を払って劇場へ観に行きました。レディースディで割引だったけどね(笑)・・・で、映画館で観る価値があったかどうか?と言うと、う〜ん・・・安かったから許しましょう(~_~;)やっぱりリメイクものはオリジナルには勝てないヨ。登場人物&猿(?)のキャラクターがほとんど前作と一緒なのでどうしても話が見えちゃう。どうせなら登場人物は全く違う設定の方が良かったような気がする。ただ、もちろん前作には無かったエピソードも少しずつ散りばめられていて、私が気に入ったのは捜索飛行中行方不明になっていたチンパンジーが空から降りてくるシーンかな。ずーっと「あのチンパンジーどこ行っちゃったの?」って心配だったので、いつ出てくるかいつ出てくるか気になってた。「やっぱりね〜!」って感じなんですけどね(苦笑)ラストシーンはあれが精一杯でしょう。でもやっぱ「自由の女神」とあの銅像じゃ、ちょっと差がつきすぎかなぁ?
01/8/12 ザ・セル -THE
CELL-
《採点》★★
《監督》ターセム('00)
《出演》ジェニファー・ロペス、ヴィンス・ボーン、ヴィンセント・ドノフリオ、ジェイク・ウェバー
「それはガラスのショーケース、そして閉ざされた心の闇・・・」
誘拐した女性を監禁したまま意識不明状態に陥った連続殺人犯の心の中へ、監禁場所の手がかりを求めて心理学者が入り込む。迷宮のように入り組む空間と次々と現れる歪んだ妄想、そして邪悪な世界の支配者として君臨する犯人。ただでさえ謎に満ちた精神世界の中から事件解決の糸口を見つけ出すことができるのか?
MTVやCMのクリップを手がけるヴィジュアル・モンスターことターセム監督の作品。他人の心の中に入り込むなんてこと、絶対あり得ないとは思うけど(ってゆうか、もしそんなことできたらめっちゃコワ〜〜イ!)でも、そんな非現実的な世界を独特なヴィジュアル・センスで表現している。心の中=夢であるなら、それは幸せな願望として現れもすれば一瞬にして悪夢にも変わってしまう。ターセムの描く夢の世界はなぜか日本的な場面が所々に。西洋人にとって日本や東洋はまだまだ未知の世界、神秘の象徴なのかもしれない。でも、やっぱりいくら文明や科学が進んでも人の心の中に入り込むマシンなんて発明して欲しくないな。そこまでやるか?って感じ。どんな人でも他人には絶対見られたくない知られたくない心の闇の部分を持っていると思う。そこまで覗くのは行き過ぎじゃない?いくら犯人を捕まえるためだからってね〜?
01/8/11 マイ・ドッグ・スキップ -MY
DOG SKIP-
《採点》★★
《監督》ジェイ・ラッセル('99)
《出演》フランキー・ミューニース、ケビン・ベーコン、ダイアン・レイン
「おんなじ気持ちで笑っていた。おんなじ気持ちで泣いていた。おんなじひとりぼっちがふたり。」
ウィリーは同級生からイジメられ、9歳の誕生日パーティーに呼ぶ友達さえいなかった。そんなウィリーに母親がプレゼントしてくれたのは、ジャック・ラッセル・テリアの子犬、スキップ。スキップはウィリーと憧れの女の子のキューピットになったり、ウィリーが同級生から一目置かれる機会を作ったりと、ふたりは大親友になった。あの日の出来事が起こるまでは・・・。
映画の出来はそれなりなのだけど、動物ものに弱い私にとっては胸キュンでした。アメリカ人にとって犬という動物はきっと特別なのね。犬のいる暮しがとっても自然。ペットというより家族の一員という感じ。そういえばよく外国映画に出て来る犬は日本のように家の外に鎖につながれて飼われているのをあまり見たことがない。家の中を靴を履いたままで暮す生活習慣の違いもあるだろうけど、室内犬のみならず大きなワンちゃんも居間でゆったりくつろいでいる姿をよく見かける。しっかしスキップは本当にお利口ちゃんでうらやましいのだ。我家のおバカなワンコに爪の垢でも飲ましてあげたいよ。トホホ。でも、動物を飼うと寿命が来た時がつらい・・・。たとえ天寿をまっとうしたとしてもやっぱり悲しい。おバカな犬ほどなお切ないかもネ。自分の犬がいつか死んでしまうことを考えるとオーバーラップして涙・涙・・・でした。
01/8/10 ボーイズドントクライ -BOYS
DON'T CRY-
《採点》★★★★★
《監督》キンバリー・ピアース('00)
《出演》ヒラリー・スワンク、クロエ・セヴィニー、ピーター・サースガード、ブレンダン・セクストン三世
「犯されたのは、女であり男であった」
アメリカ、ネブラス州リンカーン。無邪気な笑顔で女心をくすぐる華奢な青年ブランドン。となり町へくり出した彼は、そこで刑務所帰りの男ジョンと意気投合し気のいい仲間として受け入れられた。同時にラナという恋人もでき、その人気はカリスマ的にさえなっていった。そんなある日、ひとつの事件がきっかけでブランドンの隠された秘密が暴かれてしまった。本当は「女」であるという事実・・・。
う〜ん、なかなかショッキングな映画。しかも実話だったとはオドロキ!性的なことは一般人には理解できないことだけど、人を愛するってことは相手が誰であろうと、男だろうが女だろうが、年の差があろうが、結婚していようが、身分や言葉が違っていようが、好きになってしまったらその気持ちを抑えることなんてできないと思う。そして他の誰もそれを止めたり口出ししたりする権利はないはずだよね。でも、人間ってどうしても枠からはみ出た者を認めることができない残酷な生き物。ブランドンのように性同一性障害で深刻に悩んでいる人はきっとまだ世界のどこかにいるんだろうな。アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞したヒラリー・スワンクは本当に素晴らしい迫真の演技で充分納得させられたけど、ラナ役のクロエ・セヴィニーも魅力的でかなり印象に残りました。
01/8/5 バーティカル・リミット -VERTICAL
LIMIT-
《採点》★★
《監督》マーティン・キャンベル('00)
《出演》クリス・オドネル、ビル・パクストン、ロビン・タニー、スコット・グレン
「タイムリミットは、22時間・・・」
標高8,000メートル。そこは人間の限界を越え、生命の維持が最も困難な死の領域。世界最高峰の一つ“K2”を目指すアタック隊に無線が届く。「嵐が発生、ただちに下山せよ!」だがアタック隊はこれを無視し、雪崩に巻き込まれてしまう。事故現場は悪天候のためヘリすら近づけない。生命が持ちこたえるのに残された時間は22時間!想像を絶する決死の救出作戦が開始された。
登山家ってどうしてあんな命がけなことをするんだろう?1つ間違えば一瞬にして死に至ってしまうのに・・・でも、そのスリルがたまんないのかねぇ?しかも雪山なんて、寒がりの私にはぜぇ〜っっったい無理!!!もっとちゃちな作りなのかと思っていたら結構リアルでハラハラドキドキさせられた。崖から危うく落ちそうになるシーンなんかはもちろんCGなんだろうけどヒヤヒヤ。観てると絶対涼しくなること間違いなし。暑い夏に観て正解。保証します(笑)雪山で行方不明のままになっている奥さんを黙々と探す頑固者、いかにも山の男のスコット・グレンがイイ味出してました。
01/8/3 ダイナソー -DINOSAUR-
《採点》★★
《監督》ラルフ・ゾンダッグ、エリック・レイトン('00)
《出演》(声)<吹き替え版>袴田吉彦、江角マキコ
「かつてこの大地に、想像を絶するドラマがあった。」
6500万年前、白亜紀。繁栄の頂点にあった恐竜たちの時代は突然の巨大隕石の衝突により終わりを迎えようとしていた。緑の平原は焼き尽くされ湖は干上がり、目の前に広がるのはただ荒れ果てた大地のみ。難を逃れた一握りの恐竜たちは、どこかにあるはずの楽園を求めて生き残るための移動を開始する。
はるか大昔の地球は本当にこんな世界だったのだろうか?そして恐竜達があんなふうに会話したり気持ちを通じ合わせたり、張り合ったりしていたのかな?想像を大いに膨らませてくれるCGの最新技術の進歩はめざましい。ストーリーも友情や親子の情、ロマンスまであって、それなりに大人でも充分楽しめたヨ。さすがにディズニー作品は裏切らないッス。恐竜がしゃべること自体が面白い。吹き替え版を観たのだけど、だんだん女の恐竜の顔が吹き替え役の江角マキコに見えてきちゃった(笑)。
01/7/30 ダンサー・イン・ザ・ダーク -DANCER
IN THE DARK-
《採点》★★★★★
《監督》ラース・フォン・トリアー('00デンマーク)
《出演》ビョーク、カトリーヌ・ドヌーブ、デビット・モース、ピーター・ストーメア、ジョエル・グレイ、ビンセント・パターソン、カーラ・セイモア、ジャン・マルク・パール、ブラディカ・コスティク
「魂の歌声は、誰にも止められない。」
チェコからアメリカにやってきたセルマは女手ひとつで息子を育てながら工場で働いている。セルマを母のように見守る年上の親友キャシー、何かにつけ息子の面倒を見てくれる隣人ビル夫妻、セルマに静かに思いを寄せるジェフ。様々な愛に支えられながらもセルマには誰にも言えない悲しい秘密があった。病のため視力を失いつつあり、手術を受けない限り息子も同じ運命を辿るのだ。愛する息子に手術を受けさせたいと懸命に働くセルマ。しかしある日、大事な手術代が盗まれ、運命は思いもかけないフィナーレへ彼女を導いていく・・・。
感動です。久しぶりにかなり泣けた。カメラワークがぶれて見づらいとか、救いようがなくて後味悪いとか、ミュージカル場面が不必要とか、滅多に泣かない人が泣いたとか、いろんな前評判を耳にしてたけど、私はすんなりセルマに感情移入できた。ホームビデオっぽい撮り方もかえってドキュメンタリーみたいでより真実感があったし、確かに悲しいストーリーだけどセルマの周りには数少ないけど親身になってくれる人がいてくれた。結局はその信じていた人達の中の1人から考えられないようなひどい仕打ちを受けることになるのだけれど。人間ってあんなにもエゴイストで残酷なことをできるものなの?情けない・・・。ただ、私は意外と後味は悪くなかった。ミュージカルのシーンが暗く悲惨な現実を明るく優しく包み込んでくれる。でもなぜか、その楽しそうなセルマの空想の場面が1番泣けた。だって、不幸な生い立ちの中で一瞬でも生き生きと自分が出せる「お気に入り」の時間はその時しかなかったのだから。私はそんなに不幸な目に会ったことないけど夢見る時の幸せな気持ちは良く分かる。そんな逃げ場所を自分で作ることができたセルマはある意味幸せだったのかもね。
01/7/4 グリーン・デスティニー -CROUCHING
TIGER, HIDDEN DRAGON-
《採点》★★★★
《監督》アン・リー('01)
《出演》チョウ・ユンファ、ミシェル・ヨー、チャン・ツィイー、チャン・チェン
「過激にして流麗。興奮と陶酔のマーシャルアーツ・エンタテイメント」
400年前に作られ、太古のパワーに満ちた秘剣“グリーン・デスティニー”。その使い手として名を轟かせる英雄リー・ムーバイと、彼に密かに想いを寄せる女弟子シューリン。シューリンに憧れ、剣士を目指し家を飛び出した貴族の娘イェンと、その後を追う盗賊の頭ロー。神秘の名剣に魅せられた4人の男女の死闘、復讐、そして運命の恋・・・。
ストーリーははっきり言って子供だましの冒険活劇って感じなんだけど・・・でも、面白かった〜!なぜこんなにワクワクしたんだろう?初めてブルース・リーの映画を観た時の感覚とちょっと似てる、と言ったらちょっと誉めすぎだけど、かなり思っていた以上に楽しめました。私は基本的にワイヤーアクションは嫌いなんで最初はちょっとゲンナリだったんだけど、とにかくアジア系映画にしては映像が抜群に綺麗なのと、やっぱこの4人の魅力かな?個性的で味もあるし、しかも美しい!!で、どんどん惹きこまれてしまったヨ。特にイェン役のチャン・ツィイーとロー役のチャン・チェン。スクリーン映えしますねぇ2人とも。西洋人とも充分渡り合えるルックスで、なかなかアジアの期待の星となりそうで今後が楽しみです。リー・ムーバイとイェンの竹林の中の格闘シーンは幻想的で印象深い。この映画の良さが凝縮された場面で圧巻です。私をアジア映画に目を向けさせてくれる1本になりそう・・・。
01/7/1 ペイ・フォワード -PAY
IT FORWARD-
《採点》★
《監督》ミミ・レダー('01)
《出演》ハーレイ・ジョエル・オスメント、ヘレン・ハント、ケビン・スペイシー、アンジー・ディキンソン、ジョン・ボン・ジョビ、ジェイムズ・ガビーゼル
「ひとりの少年のアイデアが、世界を変える」
11歳のトレバーは、社会科の授業中、担任のシモネット先生から「もし君たちが世界を変えたいと思ったら何をする?」と問い掛けられる。この難題に少年が出した前代未聞の答えとは?それは“ペイ・フォワード”。受けた厚意をその相手に返すのではなく、身の回りにいる別の人へと贈り、彼らがさらに別の人へと贈る・・・という奇想天外なアイデアだった。生活に疲れお酒に溺れた母親、自分を捨てた父親、イジメを見てみぬふりしていた弱い自分・・・。誰よりも強く今の世界を変えたいと思っていたトレバーは、ペイ・フォワードに積極的に取り組んでいく。やがて、このアイデアが彼の知らないところで確実に広がり奇跡を起こす!
の愛が届くはず―
どうも今ひとつピンと来ない。結局は1人の少年が1つの宗教というか哲学みたいなものをひらめいて、それがあるきっかけから広まっていったということなんだろうけど、だからといってそれで本当に皆が良い人になって幸せが広がるってわけじゃないと思うし・・・もちろん、自分も相手も良くなろうという考えはプラス指向で素晴らしいと思うけど、それを世界中の人々皆が実行できるとは思えない。私自身このアイディアには今さらって感じで衝撃はなかったな。ラストのトレバー君の結末も何かふに落ちなかったです。アル中の母親役のH・ハントはさすがの演技。恐い顔、優しい顔、あばずれ風な顔、いろんな顔の持ち主ですね。何かとても安心して観ていられる女優さんです。K・スペイシーはちょっと普通すぎたかな?彼はエキセントリックでちょっと変(?)な癖のある役の方が持ち味発揮できるような気が・・・。オスメント君の良さが未だによく分からない私です。
01/6/22 猫が行方不明 -Chacun
cherche son chat-
《採点》★★★★★
《監督》セドリック・クラビッシュ('95仏)
《出演》ギャランス・クラヴェル、ジヌディヌ・スアレム、ルネ・ル・カルム、オリヴィエ・ピィ、ロマン・デュリス
「キュートな魅力が弾け、パリの鼓動が聞こえる」
最近は流行の先端地となったパリ11区に住むクロエ。彼女は古いアパルトマンにホモの青年ミシェルと家賃をシェアして住んでいた。今最も深刻な悩みは愛猫のグリグリ。ヴァカンスに出発する日が近いのに誰も預かってくれない。人づてに聞いた70才の老女マダム・ルネに預けるが、ヴァカンスから戻るとグリグリは行方不明。そしてクロエの大捜索劇が始まる・・・。
タイトルのわりには猫は少ししか出て来ないんだけど(行方不明なんだから当たり前か?)、主人公の地味だけどなんだかカワイイ女の子と、同居人のキュートな気のいいホモの男の子、お話好きな動物をいっぱい飼ってる一人暮らしのおばあちゃん、ちょっと頭の足りないお人好しのジャメル・・・み〜んな信じらんないくらい良い人ばっかりで、ちょっとウソっぽいけど、でもやっぱり大好きだ〜!パリってこんなに猫好きな人が多い街なの?そんなこともないだろうけど、パリに行ってみたい!!!ってスゴク思わせてくれる映画です。フランスの女の子の日常がスーッと自然に流れていく。どこの国でも若者の興味や悩みは皆おんなじなのね〜。でもさすがにさり気ないおしゃれ感覚はパリならではかな?灰色猫のことを「グリグリ」って言うんだって。それから、屋根から落ちたことのある猫は心に傷を持っている・・・猫好きにはたまらない猫好きのための映画。私も将来はマダム・ルネのようなおばあちゃんになりた〜い。あこがれちゃったヨ・・・
01/6/21 シンプル・プラン -a
simple plan-
《採点》★★★★★
《監督》サム・ライミ('98)
《出演》ビル・パクストン、ビリー・ボブ・ソーントン、ブリジット・フォンダ、ブレント・ブリスコー
「人間が正気でいられる時間は、そう長くない。そして、みんな静かに狂いだす。」
400万ドルを超える現金と死体を乗せ、雪に埋もれていた小型飛行機。それを目撃したハンクと兄のジェイコブ、そして友人のルー。しばらくの間、安全性を確認するというハンクの考えに、彼の妻サラの提案が加わった大金着服のアイデアは本当に“シンプル”な計画だった。だが些細なことから狂い始めた計画は、やがて彼らをも狂わせはじめる・・・。
ビル・パクストンがどこにでもいそうな普通の人を演じていて、それが徐々に崩れていく様がやけにシリアスで、結構ハラハラドキドキさせられた。だって、絶対あり得なくはないシチュエーションだもんね。あれだけの大金を誰にもわからない所で目にしたら・・・はたして人間はどういう行動をとるのが普通なんだろう?第三者が冷静に考えると警察に届けるのが当たり前。他にも仲間がいればなおのこと、私もきっとそうすると思う。でも、もしあれがたった1人で見つけたら?状況はまた変わっていたかもしれないネ?人間って弱い。それを自分で分かっている人は強い人。自分は強いと勘違いしている人こそ、本当は一番弱い人間なのかもしれない。普通人B・パクストンとは対照的に兄役のビリー・ボブ・ソーントンの個性はキョーレツ!確かアンジェリーナ・ジョリーの旦那さんだよね?すごいカップルだ・・・
01/6/10 マイ・プライベート・アイダホ -MY
OWN PRIVATE IDAHO-
《採点》★★★★
《監督》ガス・ヴァン・サント('91)
《出演》リバー・フェニックス、キアヌ・リーブス、ウィリアム・リチャート、ジェイムズ・ルッソ、ウド・キアー、チアラ・キャセリ
「天使が夢見たセックス」
セックスに明け暮れるストリート・キッズのマイクとスコット。ある日ふたりはマイクの母親を探す旅に出る。ポートランド、アイダホ、ローマ・・・。しかし旅の果てにふたりが見つけたものは、あまりに衝撃的なことだった。
ガス・ヴァン・サントって・・・こんな映画を作る監督だったんだ。「グッド・ウィル・ハンティング」しか知らなかったので意外でした。若くしてこの世を去ったリバー・フェニックスの演ずるマイクはなんとも救いようのないほど悲惨な生い立ち。あんな境遇に生まれてしまったら・・・とことん落ちるところまで落ちてしまうのも仕方ないかも。だから唯一の理解者であるスコットに対する恋愛感情は必然的なものだったのだと思う。なのに、そのスコットにさえも裏切られてしまう・・・最悪だよ。マイクとは対照的に本当は恵まれた環境なのに、旺盛な反骨精神からわざと荒れた生活を送るスコットだったけど、所詮はおぼっちゃま育ち、あっさりと悪行を断ち切って社交界デビュー。その変わり身が颯爽としていて憎らしいけど魅力的。とにかく、2人の個性が充分引き出されていて、めっちゃ暗いけど、なかなか味のある作品です。途中で道づれになる元芸人を名乗るドイツ人のホモの踊りがへんてこりんで、マイクとスコットならずとも苦笑してしまいました。すっごく変で笑えるシーン。
01/5/25 コヨーテ・アグリー -COYOTE
UGLY-
《採点》★★★★★
《監督》デヴィッド・マクナリー('00)
《出演》パイパー・ベラーボ、アダム・ガルシア、ジョン・グッドマン、マリア・ベロ、タイラ・バンクス、ブリジット・モイナハン、イザベラ・マイコ
「今夜もまた一人ドリーマーが扉をたたく・・・欲しいものは自分で手に入れろ!」
バイオレット・サンフォード、21歳。彼女は、ソングライターを目指し、ニューヨークへとやってくる。しかし、彼女が得られた仕事は、クラブのメイドであった。「Coyote
Ugly」と呼ばれるこのナイトクラブは町中で一番熱い場所であった。
大好きだった昔観た「フラッシュ・ダンス」を思い出した。そしたら、やっぱりプロデューサーが同じジェリー・ブラッカイマー。よくあるサクセスストーリーで先も読めるけど、とにかくスカッとしてカッコ良くて心地良い映画です。ヒロインのバイオレットも新人女優、他の女の子たちも皆、特に有名な人は一人もいなくて、そこがまた作り物じゃない感じがして良い。しかもナイスバディーのめちゃカワイ娘ちゃんばっかり。「コヨーテアグリー」はニューヨークに実在するバーらしい。行ってみたい〜〜〜!ディスコ育ちの私にとってはかなり魅力的っす。サントラのダンスナンバーもちょっと80年代っぽいノリの良さで、クラブ世代の若者には新鮮だろうし、ディスコ世代にとっては最高に楽しめます。アメリカも日本も職探しが大変なのは同じ。みんな大きな夢を胸の奥に抱きつつ、いろんな仕事をこなしながら苦労しながら生活しているんだね。誰もが成功するとは限らないけれど、目的に向かって努力する姿は、どんな人でも美しい。輝いている瞬間・・・大切にしたいです。
01/5/25 ザ・メキシカン -THE
MEXICAN-
《採点》★★★★
《監督》ゴア・ヴァービンスキー('00)
《出演》ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、ジェームス・ガンドルフィーニ
「それは愛をも奪う、呪われた伝説の拳銃・・・撃ちぬけ、甘いだけの愛。」
運び屋のジェリーと喧嘩別れした恋人のサマンサ。二人は世界一美しいが、愛をも引き裂くという伝説の拳銃“メキシカン”の争奪戦に巻き込まれ、サマンサが組織の人質となってしまう。絶体絶命の状況の中、別れても断ち切れない愛を貫こうとする二人の運命は・・・?
この2人の顔合わせからいって客集めの商業目的が見え見えなので、あまり期待せずに(タダ券が手に入ったので)久しぶりに劇場の大画面でブラピを堪能できればいいや・・・くらいに思って観たのですが、ところがどっこい面白かった〜〜〜!2人がカッコ良すぎない、美しすぎないところがイイんです。最初から最後までヨレヨレの格好でどちらかというと汚れ役。でも、汚れてこそ見えてくるキラリと光るブラピの魅力がかえって引き立ちます。ジュリアも普段着のままの素顔が生き生きとして素敵。この2人、よ〜く見ると「なごみ系」美男美女で誰からも好かれる理由がなんとなくわかったような気がする。意外と似た者同士なのかも?ストーリーもロマンチック。サマンサが優柔不断なジェリーに「私たち、いつ終わるの?」って聞いた時、ジェリーが“NEVER”と答えるところが好き。ホモの悪党が「愛とは何か?」を教えてくれる。やっぱりオカマさんって男の気持ちも女の気持ちも良く理解してる。尊敬です。
01/5/6 インビジブル
-HOLLOW MAN-
《採点》★★
《監督》ポール・バーホーベン('00)
《出演》エリザベス・シュー、ケビン・ベーコン、ジョシュ・ブローリン、キム・ディケンズ
「姿は見えないが、殺意は見える。」
国家最高機密に属する研究プロジェクトを率いている天才科学者のセバスチャン・ケインの目標は、人間を透明にすることだった。ついにその復元にこぎつけた彼は、自ら透明人間となって神の力を手にする。しかし、次第に行動がエスカレートしていった彼は犯罪を犯してしまう。今まで築き上げてきたものを失うことを恐れたセバスチャンは殺人までも犯し、彼を追う研究員たちとの死闘が始まる・・・果たして最後に生き残るのは誰か?
はっきり言って気色悪い。透明になるまでの経路がスーッとキレイに消えるんじゃなくて、血管や筋肉や骨が浮き出てもだえ苦しみながらなんだもん。そこまでして透明になってどうするんだ?絶対悪用されるに決まってる。透明になるってことは、自分がしていることを他人に見られないってことだよね。人に知られないようにすること、つまり隠れてすることと言ったら悪いコトに決まってるじゃん?苦手な流血シーンとかが多くて私的にはダメな映画ですが、K・ベーコンは性格悪い主人公役なかなかハマってました。後半はほとんどマスク状態だったけど、なぜかちゃんとケビンの顔に見えたぞ?「インビジブル」って見えないっていう意味だけど、日本用タイトルなの?原題は「HOLLOW
MAN」(空洞な人)。関係ないけど、私の大好きな映画「グーニーズ」のお兄ちゃん役のJ・ブローリンが出てて懐かしかった。かなりオヤジっぽくなってたけど・・・。
01/5/2 海の上のピアニスト -THE
LEGEND OF 1900-
《採点》★★
《監督》ジュゼッペ・トルナトーレ('99米・伊)
《出演》ティム・ロス、プルート・ティラー・ヴィンス、メラニー・ティエリー
「メロディーは船客の人生、リズムは海のうねり!」
大西洋を往復する豪華客船ヴァージニア号。この船の楽団で演奏していたマックスが、楽器店の主人に信じられない話をした。ヴァージニア号には、楽譜を読まずに即興で演奏するピアニストがいる。その男は1900年にこの船で生まれ、以後1度も船を下りたことがない・・・。
意外とメルヘンチックなお話で思っていたイメージと違いました。主人公は生まれた年にちなみ、1900(ナインティーン・ハンドレッド)と名付けられる。船で生まれ、船で育つ。そして、大人になって次第に下界への想像を膨らませる。それは憧れでもあり、恐怖でもある。あと1歩が踏み出せないっていうことは、私達の日常生活においてもありがちなこと。踏み出すことによって、その人の人生はもしかしたら180度方向転換してしまうかもしれない。1900も、もしあそこで船を下りていたなら違う人生が待っていたかもしれないのに・・・。育った環境って人生にかくも影響を与えるものなんだね。彼の唯一の理解者、マックスの存在が1900の存在を伝説とならしめたのでしょう。おそらく一生に一度であっただろう船上での少女への秘めた恋がせつなく悲しいです。ティム・ロスはピアノ演奏の演技も見事だったし、生い立ちが普通でないちょっと異色でナイーブな青年を熱演!
01/4/30 60セカンズ -GONE
IN SIXTY SECONDS-
《採点》★★
《監督》ドミニク・セナ('00)
《出演》ニコラス・ケイジ、アンジェリーナ・ジョリー、ジョバンニ・リビージ、ロバート・デュバル
「60秒で“美しい獲物”をモノにしろ!」
メンフィスは60秒でいかなる車でも盗み出す超高級車専門の窃盗エキスパートだ。6年前に忽然と姿を消していた彼の前に、かつての仲間が現れ、弟キップが危機にさらされていることを伝える。高級車を盗む仕事の途中、アジトに隠していた盗難車を警察に押収されてしまったのだ。組織のボスはメンフィスに弟の後始末を迫った。50台の高級車か、キップの生命か・・・。昔の仲間たちが再結集し、ついに伝説のプロフェッショナル集団が動き出す。
ストーリー展開は見え見えで、兄弟の確執もよくあるパターンですが、まあこの単純明快さがこの映画の良さでしょう。カーアクションものとしてはスピード感も見ていて心地良いし、十分楽しませてくれるので上出来だと思います。でも、本当にこんなに簡単に車盗めちゃうものなのかな〜?って疑問も残ったけど・・・カッコいいです、アンジェリーナ・ジョリー。メカに強いイイ女っぷりがピッタシ。ちょい役だったけど、華がありますネ。主役は、なぜN・ケイジ?もっと見栄えのする男優いなかったの?(N・ケイジのファンの方ごめんなさい)って思ったけど、よく考えてみると元・車泥棒という肩書き。「元」とつくところがミソかな?ちょっと疲れた感じのおじさんっぽさがかえって良かったかも?めちゃくちゃスゴイ車がこれでもかこれでもかと出てきて、車好きにはたまらないでしょうね〜。
01/4/29 素晴らしき日
-ONE FINE DAY-
《採点》★★★
《監督》マイケル・ホフマン('96)
《出演》ミシェル・ファイファー、ジョージ・クルーニー、メイ・ホイットマン、アレックス・D・リンツ
「出逢いは最悪。でも、それは最高の恋のはじまり。」
建築デザイナーでキャリアウーマンのメラニーと、新聞の人気コラムニストのジャックは、共にバツイチで5歳の子持ち。ある朝、メラニーとジャックは子供達を課外授業へ向かう船に乗せ損ねてしまう。2人にとって、仕事上の大イベントを控えた特別な日だというのに、最悪なスタート。とりあえずメラニーとジャックは仕事の合間を見てお互いの子供の面倒を見る取り決めをするが・・・。
たった1日の出来事なのにいろんなアクシデントが重なって、大人も子供もハチャメチャに振り回される。やっと1日が終わって落ち着いた時には、慌ただしくてそれまで気付かなかった自分の気持ちにホッとする。携帯電話を駆使して時間に追われる仕事人間たち。確かに心の余裕がなくなって、つい相手の気持ちに気付いてあげられなかったり、優しい気持を忘れがちになったりするよネ。だから離婚も増えるし、子供も減って寂しい思いをすることになる。でも、この主人公2人は自分の子に随分と気を使っている。ちょっとクサイかな?って思ったけど・・・でも、やっぱりそれだけ一見ギスギスした感じに見えても本来は人間味のある人物という設定なのでしょう。その辺、M・ファイファーもG・クルーニーもイイ味出してました。それにしても、特別な人との出会いは「運命」なのかな?長年付き合った末の結婚には破れても、たった1日でも心が通じ合って結ばれる人って、やっぱりいるのかもしれないネ。
01/4/13 プランケット&マクレーン
《採点》★
《監督》ジェイク・スコット('99英)
《出演》ロバート・カーライル、ジョニー・リー・ミラー、リヴ・タイラー、アラン・カミング、ケン・ストット
「夢を叶えるため、友情を守るため、愛を貫くため、彼らが選んだ手段は“紳士強盗”」
ロンドン、1748年。営んでいた薬屋が破産して強盗稼業に手を染めたプランケットと、聖職者の息子として生まれながら、紳士になり損ねたマクレーン。全く違った環境で育ち偶然出会った2人は、牢獄である「紳士協定」を結ぶ。それはプランケットの頭脳と才覚、マクレーンの社交界でのコネを使って強盗を働き、それぞれの夢を叶えること。すべての事件が礼儀を伴って行動に移されたことから、やがて彼らは謎の「紳士強盗」として社交界を騒がせるようになっていく。
久々にイギリス映画でも・・・と思って観たのだけれど、なんだかイギリス映画にありがちなえげつなさが目立った作品で、ちょっと期待外れでした。主役の3人はめちゃ魅力的で個性もあって観ていてワクワクさせられるんだけど、性悪のチャンスが罪人の目をくりぬくシーンとか、死体のはらわたから飲み込まれたルビーを掘り出すシーンとか、あまりにも残酷な気色悪い場面が多くてちょっと辟易します。「トレスポ」なんかもそうだったんだけど、時々汚い場面が惜しげも無く出て来るんだよネ・・・。そう言えばR・カーライルとJ・リー・ミラーは「トレスポ」仲間。2人共、演技も上手いし好きな俳優なんですけどネ。L・タイラーは正面から見ると、やっぱりスティーブン・タイラーの面影がちらっと見え隠れして可笑しい(?)横顔は輝いて美しいヨ。
01/4/11 エリン・ブロコビッチ
《採点》★★★★
《監督》スティーヴン・ソダーバーグ('00)
《出演》ジュリア・ロバーツ、アルバート・フィニー、アーロン・エッカート、ピーター・コヨーテ
「全米史上最高額の和解金を手にした女。」
胸元もあらわに超ミニのスカートでキメた元ミス・ウィチタ。離婚歴2度。3人の子持ち。無学、無職。貯金残高16ドル。そんな彼女が1枚の書類から大企業の環境汚染を暴き、634の住人の署名を集め、史上最高の和解金350億円を勝ち取り、アメリカ中にスカッとした感動をもたらした。実話に基づいた痛快なサクセス・ストーリー。
この映画の良さは女じゃないと解からないかも?本当に強い男とは・・・優しい男。相手の立場や気持をちゃんと男女の性別じゃなく人間として考えてあげられる、そんな男の人ってなかなかいない。2度も離婚歴のあるエリンだけど、社会性もなく自分本意で強引なエリンに押しまくられて、呆れながらもいざとなれば力となってくれる上司、そして定職もなくいかにもちゃらんぽらんそうに見えて、普通の男の人にはできそうもない家事や子育てにきちんと真面目に取り組む恋人。こんな最高な2人に出会えたエリンはラッキーとしか言いようがない。もちろん、彼女の自分のわずかな可能性に一生懸命な姿勢があったからこそ運に恵まれたのだろうけれどもネ。「巨乳で勝負」という台詞があるくらい大きなオッパイ(整形らしい?)で、学歴はないけど頭のキレる気のいい女性を演じて、ジュリア・ロバーツは「プリティ・ウーマン」を彷彿とさせる、まさにはまり役。「人は見かけで判断しちゃいけない」そして「とにかく今できる事を今やらなきゃ」って事を教えてくれる、素敵な映画です。
01/4/9 キッド
《採点》★★★
《監督》ジョン・タートルトーブ('00)
《出演》ブルース・ウィリス、スペンサー・ブレスリン、エミリー・モーティマー、リリー・トムリン
「今のあなたは、あの頃なりたかった大人ですか?」
ラスは40歳を目前にした有能なイメージ・コンサルタント。ある日突然、彼の前に「8歳の頃の自分」=ラスティが現れる。今の自分は、不器用でいじめられっ子だったあの頃とは全く違う成功者・・・でも、ラスティは「40歳にもなってパイロットじゃなくて、犬も飼ってなくて、家族もいなくて、ひとりぼっちなの?そんなの最低!」と言い放つ。幻覚に違いないラスティに振りまわされるうち、ラスは今の自分が子供の頃に望んだ夢を何ひとつ叶えていない事に気づく。
ブルース・ウィリスのコメディはいただけない・・・。向いていないような気がするのですが?イマイチ、コメディなのか、シリアスなのか?はっきりしない演技でした。子供時代役が役柄通り本当に見事にさえない(ちょっと極楽とんぼの山本君に似てる)男の子で、子役は「可愛い」っていうのが定番かと思っていたから、魅力的じゃないのは珍しいかも?でも、可愛い過ぎるとこの役は成り立たないから、意外と難しい人選だっただろうね。可愛くないし、どんくさいしで苛つきながら見てるうちに、それでも同情心から応援したくなって来る。結構、名演技だったのかもネ(~_~;)子供の頃の年代に戻ったり、未来の自分が飛行機でやって来るシーンはちょっと無理があるような気がしました。どうも、B・ウィリスが疲れたおじさんに見えてしょうがなかった。そういう役なんだけどね。
01/3/30 バックドラフト
《採点》★★
《監督》ロン・ハワード('91)
《出演》カート・ラッセル、ウィリアム・ボールドウィン、スコット・グレン、ジェニファー・ジェイソン・リー、レベッカ・デモーニイ、ドナルド・サザーランド、ロバート・デ・ニーロ
「炎よりも激しく燃える愛と青春に命をかけた兄と弟・・・」
バックドラフトとは、火事によって酸素が使い尽くされ、自然ガスが充満する密閉する室内。その室内に消防士が窓やドアを破って突入した際、流れ込んだ空気によって起きる凄まじい大爆発による逆気流現象を言う。この危険な現象をタイトルにして、命がけの若き消防士たちの愛と友情、恋と悩みを、ミステリアスでよりサスペンスフルに描いて物語は展開して行く。
実はあまり興味なかったんだけど、訪れる予定の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」のアトラクションの1つでもあるので、一応観ておこうかなと思って観た。まあ、大体思っていた通りの映画でした(^_^;)バックドラフト現象の爆発場面は怖いものがあるし、ラストの大火事のシーンはなかなかリアルで圧巻です。が、やっぱり所詮は映像。しかし、USJで体験したすぐ目の前での実際の大火事再現は息を呑みました。メイキングフィルムも視聴できたので、撮影時の苦労が分かって、やっぱり映画を見ておいて良かったと思った。ストーリーは兄弟愛がメインかな?男同士だからドロドロしてなくてさっぱりした印象。デニーロも存在感薄いです。(まあ、あまり目立ちすぎちゃいけない役でしょうが。)
01/3/11 M:i-2
《採点》★★
《監督》ジョン・ウー('00)
《出演》トム・クルーズ、ダグレイ・スコット、サンディ・ニュートン、ヴィング・レイムス
「飛び交う銃弾、ぶつかり合う肉体」
全世界に対して、信じがたい悪夢のようなテロ活動が行われたら、それをどう阻止するか?それこそがIMFのエージェント、イーサン・ハントの仕事である。今回のイーサン・ハントは美しい女泥棒であるパートナーとチームを組む。そして裏切り者のエージェントの陰謀、つまり世界をかつてない恐怖から救うミッションを成し遂げるために、世界中を駆け回る。だが、それは愛と任務のどちらを選ぶか、選択を迫られることになるのだった。
う〜ん、前作の方がまだ良かったかな〜?あまり心に残るものがありません。もちろん、バイクやカーアクションの場面は迫力あるし、文字通り「スリルとサスペンス」そのものだけど、ただそれだけです。私的にはT・クルーズはアクション演技より、「カクテル」とか「レインマン」みたいなナイーブな役柄の方が好みなのだ。女泥棒役のサンディ・ニュートンは以前何かの映画で見たことがある?と思ったら、「インタビュー・ウィズ・バンパイア」の召使役で出演していたような気が?ってことはトム君とは共演済なのですね。ベルトリッチ監督の「シャンドライの恋」の主役でもある有望株。お色気ムンムンの金髪アメリカ娘とはちょっと違ったエキゾチックなセクシーさ。監督もJ・ウー(香港)ってことで所々にアジア色がちらつく。カンフーアクションシーンもウー監督の独特の美意識とか言われているけど、やっぱり私にはブルース・リーの真似にしか見えない。「ドラゴンへの道」の格闘シーンをかなり意識してます。絶対です(キッパリ)。
01/3/9 キャスト・アウェイ
《採点》★★★★
《監督》ロバート・ゼメキス('00)
《出演》トム・ハンクス、ヘレン・ハント、ニック・サーシー、クリス・ノス
「人が生きているとは、どういうことなのか?」
トム・ハンクス演じる主人公チャック・ノーランドは、速さを誇る宅配便"フェデックス"のシステム・エンジニアだ。世界中を駆け回り、システム上の問題解決に明け暮れている。一秒も無駄にしないことが信条。だから恋人ケリーとのデートも秒刻みだ。そんなチャックが、ある時、飛行機事故に遭い、無人島に流れ着く。仕事では問題解決のプロだった男が、自分自身の生命維持という緊急な問題に直面する。同時に、時間を節約し続けてきた男が、時間だけはありあまる状況に置かれることになる。生き延びることが第1の課題。2番目の課題は孤独との闘い。恋人ケリーの面影と、新しい"友達"に見立てたバレーボールを支えに、彼は生きた。そして、4年後。ついに島からの脱出に成功したチャックを待ち受けていたのは、もっと厳しい、もうひとつの試練だった…。
まずはリアリティのある映像技術に圧倒される。飛行機の墜落場面も、イカダが嵐に見舞われるシーンもまるで実際に起こっているかのごとくで、ぐいぐい引き込まれて行く.。いかにもアメリカ映画だけど、さすがにかなわないなと思わされたよ。久々に隙のない完成度の高い映画だと思う。ストーリーはとっても私好みでした。毎日毎日時間に追われ、人間にとって大切なものを失いつつあることに気付きながらも、ついそれで良しとして過ごしてしまっている私達。有り余るモノに溢れた環境ではシンプルということの良さがなかなか見えて来ない。この映画はそれを気付かせてくれる。トム・ハンクスは「グリーンマイル」よりずーっとベターです。無人島での4年後の贅肉の取れた引き締まった体は、1年間のブランクの末に撮影したらしい。かなり過酷なダイエットだったのでは?見上げたプロ意識、さり気ない演技と言い、見直したよ。アカデミー賞もうなずける。最後に、バレーボールのウィルソン君には思いきり泣かされた。それから、皆さん歯を大切に。虫歯は早いうちに歯医者さんで治してもらいましょう。
01/2/14 ヴァージン・スーサイズ
《採点》★
《監督》ソフィア・コッポラ(’00)
《出演》ジェームズ・ウッズ、キャスリーン・ターナー、キルティン・ダンスト、ジョシュ・ハートネット
「私たちを連れ出して・・・儚い命が消える前に。」
70年代アメリカの郊外。リズボン家には美しい5人姉妹がおり、近隣の少年達はみな憧憬を抱いていた。ある日、末娘セシリアが自殺未遂の後、自宅で開いたパーティーの最中に窓から身を投じる。セシリアの死後、少年達はそれまで以上に姉妹に憧れを感じ始めるが四女のラックスが引き起こした事件を機に、姉妹はリズボン夫人によって、自宅での軟禁状態に陥る。少年達はそんな彼女を救い出そうと試みるのだったが・・・。
ストーリーを全然知らずに好奇心で観たのだけど、観終わっても一体何が言いたいのかさっぱりわかんない、久々の駄作。だって、話の流れがとぎれとぎれで思いつきなんだもん。ところどころに、クスッと笑える程度のナンセンスなジョークみたいのもあるけど、なんかインチキ臭い。姉妹と男の子達との関係もはっきりしないし、なぜ自殺なのか?っていう重いテーマが、いとも簡単に爽やかな美しい映像でぼかされて、なんだかとっても軽〜い映画になってしまっている。監督のソフィア・コッポラはフランシス・フォード・コッポラの娘。もしかして親の七光り?なんて思っちゃう。しかも、本人も「映画の出来は脚本とキャストで決まる」なんて言っちゃって、さすがに出演者は豪華な顔ぶれになっておりますです。キャスリーン・ターナーは最初気付かなかったくらい太っちゃって、すっかりオバサン。昔は色っぽくてキレイだったのになぁ・・・この映画で唯一、光が差したのはジョシュ・ハートネット君出演場面。ちょっと可笑しなモテモテのプレイボーイ役がウケました。ヘアスタイルもめちゃ似合ってなくて、あのダサさ加減がナイス!!
01/2/13 ダブル・ジョパディー
《採点》★★★★
《監督》ブルース・べレスフォード(’00)
《出演》アシュレイ・ジャッド、トミー・リー・ジョーンズ、ブルース・グリーンウッド、アナベス・ギッシュ
「殺人は、いつも犯罪とは限らない」
リビー・パーソンズは、身に覚えのない夫殺害の罪で有罪となった。だがリビーを罪に陥れたのは、ほかならぬ夫自身だった。仮釈放で町に出たリビーは夫を見つけ出そうと高飛びするが、保護監察官トラビィスが彼女を追う。
「ダブル・ジョパディー」とは「二重処罰の禁止」のこと。同じ罪で2度裁かれるのを禁じた法律なんだって。極悪人の夫によって殺人罪の罠にはめられた妻が、刑務所で元弁護士だった女性からそんな法律があるのを聞いて、出所後復讐を企む。一度、夫殺しで受刑しているから、もしまた同じく夫を殺しても罪は問われないということ?なんか、ふに落ちないけど、よく考えると通常ではあり得ないことだよね。だって、本来なら夫が殺されていれば、もうこの世にいないはずなんだから、2度も殺せるはずがない。それが前提なのかな?ややこしいね。リビーは、ただ息子に一目会いたい一心で過酷な仕打ちに耐えてきた。目標があると女は、母は何よりも強い。逆に最近の映画には、ずる賢くて情けない男が多いような気がするんだけど、気のせい?特にこの夫は、最悪!「殺す価値もない」って思ったよ。オークションで夫の前に現れるドレスアップしたA・ジャッドの美しいことったら、もう最高!暗い過去を背負う保護監察官役のトミー・リー・ジョーンズも渋くて頼りがいがあって素敵でした。男はやっぱ包容力さね?!
01/2/3 ミツバチのささやき
-EL ESPIRITU DE LA COLMENA-
《採点》★★
《監督》ビクトル・エリセ(’73スペイン)
《出演》アナ・トレント、フェルナンド・フェルナン・ゴメス、イザベル・テリェリア、テレサ・ギンベラ
1940年、スペイン中部の小さな村に、移動巡回映写のトラックがやって来る。スクリーンに映し出された怪奇映画「フランケンシュタイン」を村人と一緒に食い入るように見つめる幼いアナと姉イザベル。フランケンシュタインに興味を持ったアナは姉から「フランケンシュタインは森の精霊で村の外れに隠れている」と聞かされる。そんな時、アナは荒涼とした草原に寂しくたたずむ廃墟で傷を負った一人の兵士に出会う・・・
どんな子供も持っている無邪気さと残酷さを描いた、のどかでもの悲しく、だけど心の奥深くに残りそうな不思議な映画です。子供の頃、まわりからのいろんな情報に影響を受けて、ひとりでイメージをふくらませていた自分を思い出した。「イメージで遊ぶ」っていうのかな?それは、怖いことだったり、楽しいことだったり、悲しいことだったりしたけど、あれは子供だけの特権だったのかもしれないね。大人になると、だんだんそんなイメージもあまりわかなくなってきて、渇いた味気ない人間になっていくんだね。いつまでも、子供のころのそんな気持を忘れないでいたいものです。主役のアナが、抱きしめたくなるくらい、でも抱きしめたら壊れちゃいそうな繊細な砂糖菓子のような、めちゃ可愛い女の子でした。
01/2/1 スチュアート・リトル
《採点》★★
《監督》ロブ・ミンコフ(’00)
《出演》マイケル・J・フォックス(声)、ジーナ・デイビス、ヒュー・ローリー、ジョナサン・リップニッキー
「いまハリウッドbPの人気者は、身長7.5cm」
ニューヨーク、セントラルパーク沿いの五番街の一角、高層ビルに挟まれて建つ、小さく可愛いブラウンストーンの家、そこに住むリトル夫妻は、1人息子ジョージのところへ新しい家族を連れて帰って来た。養護施設から来た彼の名前は「スチュアート」。喜び勇んで新しい弟を出迎えるジョージだったが・・・。
ネズミはあんまり好きじゃないんだけど、でもネズミとくれば大好きなネコもきっと出て来るだろうという不純な動機?(笑)で観た。だけど、ネズミのスチュアート君は可愛かったよ。ネコ達は・・・笑えます。憎まれ役だったけど、やっぱ憎みきれないろくでなし?猫のおバカさてんこもりで、楽しませていただきました。コンピューター技術を駆使した、猫がしゃべったり笑ったりする映像は、ちょっと不気味だけど・・・可笑しい(^_^;)「嫌いだけど、仲良くなる」ってのは、きっとスゴク難しい。だって、キライはキライだもんね?無理して好きになんてなれないよね。でも、時にはそれも大切なんだってこと、ちょっぴり考えさせられた。お母さん役のジーナ・デイビスは、アクション映画やロードムービーではめちゃカッコ良くって大好きなんだけど、実はこういうとぼけた役もなかなかハマるんだよね。こんな世間離れしたお母さんを、自然に演じちゃうのは彼女ならではでしょう。ビートル・ジュースとか思い出しちゃいました。
01/1/13 U-571
《採点》★★★
《監督》ジョナサン・モストウ(’00)
《出演》マシュー・マコノヒー、ビル・パクストン、ハーベイ・カイテル、ジョン・ボン・ジョビ
「歴史を変えた若者たちの物語が、いま始まる」
第2次大戦下の1942年、北大西洋上で繰り広げられた米海軍と独軍の熾烈な戦闘。これはドイツの誇る潜水艦U-571に搭載された暗号機“エニグマ”をめぐる決死の戦いだった。極秘任務を命じられた米海軍の巡洋潜水艦S-33は、Uボートに偽装しU-571に接近。敵を欺いた奇襲作戦に成功し“エニグマ”を奪取したかに見えたその瞬間、ドタン場で驚くべき出来事が待っていた・・・。
昔観た「Uボート」も好きだったけど、これもなかなか手に汗握るスリル満点で面白かったヨ〜!多分、実話?なのかな。戦争ものって歴史的背景を熟知してないと分かりずらかったりするけど、これはお話の展開もスムーズで理解しやすかった。主人公となる米海軍兵達が敵の潜水艦に味方のふりをして乗り込むシーンもハラハラドキドキだったし、若い兵士が水中に潜ってバルブを閉めるために命がけで任務を遂行するシーンも祈るような気持でした。M・マコノヒーの隊長の座を逃した苦悩とか、若い兵士達との間の心の触れ合い、またはぶつかり合いなど、いろいろ人間模様も細かく描かれていた。人の下でこき使われる者も大変だけど、上に立つ者もそれなりに苦労が絶えないのは、いつの時代も、どんな場合においても同じだと思った。ボン・ジョビは昔よく聴いてたんで、前半、さりげない演技で好感持って観てたのに、船の爆発と共にあっけなくぶっ飛んじゃって、ちょっとガッカリ(T_T)もうちょっと出しといて欲しかったッス。
01/1/9 イル・ポスティーノ
《採点》★★★
《監督》マイケル・ラドフォード(’95イタリア)
《出演》マッシモ・トロイージ、フィリップ・ノワレ、マリア・グラッツィア・クチノッタ
「若くして逝った名優の魂が永遠の名作を刻んだ」
1950年代。ナポリ沖の小島に、チリの国民的詩人パブロ・ネルーダが亡命してきた。島の貧しい若者マリオは、世界中から詩人へ送られてくる手紙の配達人を引受ける。詩人とのささやかな交流の中で、次第に言葉の美しさに魅せられていくマリオ。島一番の美女が好きになった彼は、詩人の励ましを受け、愛の言葉を彼女に送りつづけた・・・。
“IL POSTINO”とはイタリア語でPOSTMAN(郵便配達人)のこと。配達人である主人公マリオの純粋さ、素朴さが心を打つ。恋する気持の表し方もまるで少年のよう。あんなふうに物事を素直に見たり聞いたりすることができたら、とても素敵なことだと思う。そんなまっすぐなマリオを、ついほうっておけない詩人パブロがなんとも心優しい。フィリップ・ノワレはあの風貌からか、人を包み込むような温かさを持っている。マリオが詩の解釈について質問した時、パブロが「別の言葉で説明したら、それは詩ではなくなる」と答える。芸術家、または創作者とはそういうものなんだろうね。決して他人に理解してもらおうと思って作っているわけじゃない。自分の言葉で、自分が感じたままの感性を表現できるって素晴らしい。しかも、それを理解してくれる人が現れたら最高だろうネ。繊細な演技が胸を打つマリオ役のマッシモ・トロイージは作品完成直後に41才の若さで亡くなったそうで、大変残念です。ベアトリーチェ役の女優さんがめちゃくちゃ綺麗で、見とれちゃいました。
01/1/8 サイダーハウス・ルール
《採点》★★★
《監督》ラッセ・ハルストレム(’99)
《出演》トビー・マグワイア、シャーリーズ・セロン、マイケル・ケイン、デルロイ・リンド、エリカ・バドウ
「愛はいつも、そばにある」
セント・クラウズの孤児院で生まれ育ったホーマー・ウェルズは、ある日若いカップル、キャンディとウォリーと共に孤児院を飛び出した。初めて見た海、ドライブイン・シアター、そして初めての恋。セント・クラウズ以外の場所を訪れたことのなかったホーマーにとっては、すべてが驚くことばかりだった。リンゴ農園で働き、収穫人たちの宿舎“サイダーハウス”で暮すことになったホーマー。新しい世界と人々との出会いの中で、彼が見つけたものは・・・。
子供の頃からドクターでもある院長先生の堕胎手術の手伝いをさせられていた、汚れを知らない清い心を持ったホーマー。彼は命の恩人である院長の元を去り、まだ見ぬ広い世界へと旅に出る。すべてが初めての体験で、ワクワクする気持がよく分かる。私にとっては「ひとり旅」の時のことを思い出しちゃったヨ。何か新しいことを始めようとする時のドキドキする気持は誰にも邪魔できないし、自分でももうどうにも止められないんだよネ。リンゴ農園(サイダーハウス)の宿舎の壁に貼ってあった無意味な規則をホーマーが読んであげた時の、収穫人の「規則はここに住む者が作るもの」という言葉が心に残った。世の中は矛盾だらけ。見直さなきゃならないことはいっぱいあるような気がする。誰かが声を上げなきゃいけないのに、つい見過ごしてしまっているのかもしれない。はっきり言って暗い映画なんだけど、海辺やリンゴ農園の自然の明るい風景や、シャーリーズ・セロンの美しさも光って、後味はとても爽やか。ホーマーが戻って来た時の孤児達の笑顔はホロリとさせられます。私は同じハルストレム監督の「ギルバート・グレイプ」よりも本作のほうが好きですネ。
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